CIC Institute(本社:東京都港区虎ノ門、創業者兼CEO: ティム・ロウ)が茨城県から受託・運営している「ベンチャー企業成長促進事業(成長プログラム)」の2025年度採択企業が決定しました。今後採択企業に対しては各社が抱える課題やニーズに合わせた支援をしていきます。なお、2021~2024年度の採択企業に対しても引き続き支援を実施していくとともに、茨城県におけるスタートアップコミュニティを構築していくことを目的に、ベンチャー企業(スタートアップ)の支援企業や、国内外の大手事業会社等とのネットワーク形成に力を入れていきます。
支援内容等の詳細はこちら
1. 2025年度採択企業一覧(5社)
※採択企業一覧 (50音順)
株式会社AirMembrane<AIST発><素材>
HP:https://www.airmembrane.co.jp/
AirMembraneは、夢の材料と呼ばれるグラフェンの工業化に挑むスタートアップです。あらゆる製品や産業の基盤となる素材の進化を実現し、社会に新たな価値を創出します。
株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ<バイオテクノロジー>
HP:https://qff.jp/
クォンタムフラワーズ&フーズは量子技術とバイオテクノロジーを融
合した中性子線育種技術により、生物資源の開発を支援する
ディープテック企業です。中性子線の特性を活かした革新的な
技術とノウハウを通じて、植物や微生物の有用品種をNon-G
MOかつスピーディーに開発する手法を提供しています。
株式会社NanoChemix<素材>
HP:https://nanochemix.co.jp/
Nano Chemixは光学樹脂用ナノ粒子添加剤「OPTITE」を開発する素材系スタートアップです。独自の合成・表面設計技術で有機マトリクスへ均一分散を実現し、透明性を損なわず屈折率向上が可能です。次世代ディスプレイやARレンズなど高付加価値製品へ革新を提供し、国内外企業との共同開発で成長を目指しています。
BioPhenolics株式会社<筑波大学発><バイオ・素材>
HP:https://www.bio-phenolics.com/
BioPhenolicsは脱炭素社会の実現に向けて、バイオマス(植物)を原料として改良型微生物を用いた発酵法によって、石油を用いずにバイオ化学品を生産する技術を開発しております。本事業では茨城県の未利用資源を活用したバイオ化学品生産×地域×循環型社会の小規模モデルの実証を行います。
株式会社野生動物医科学ラボラトリー<NIES発><ライフサイエンス><感染症>
HP:https://www.labwms.vet/
野生動物医科学ラボラトリーは、野生動物の疾病検査と医科学技術の開発を専門とする企業です。特に鳥インフルエンザの迅速検出技術に強みを持ち、絶滅危惧種の保全支援にも取り組んでいます。これらを通じて、野生動物と共生する社会の実現に貢献します。
2. 過年度支援企業一覧
ディープテック分野のベンチャー企業(スタートアップ)は本格的な事業展開やエグジットまで到達するまでに長期間を要するケースが多いため、本事業では、以下の2021年度~2024年度の採択企業に対しても状況に応じ、継続して各社の成長に必要とされる支援を行っています。(なお、2021年度・2022年度はライフサイエンス分野のベンチャー企業、2023年度からはディープテック分野のベンチャー企業を支援対象としています。)
※支援企業一覧 (50音順)
【2021年度】
- 株式会社アークメディスン <エーザイ発><創薬・創薬支援>
- Qolo株式会社 <筑波大学発><医療機器・福祉機器>
- ときわバイオ株式会社 <産総研発><創薬・創薬支援>
- PLIMES株式会社 <筑波大学発><医療機器・福祉機器>
- Veneno Technologies株式会社 <産総研発><創薬・創薬支援>
【2022年度】
- CrestecBio株式会社 <筑波大学発><創薬・医療>
- ときわバイオ株式会社 <産総研発><創薬・創薬支援>
- PLIMES株式会社 <筑波大学発><医療機器・福祉機器>
- 株式会社リーバー <筑波大学発><医療支援>
【2023年度】
- 株式会社エンドファイト <茨城大学発><アグリテック>
- 株式会社Closer <筑波大学発><ロボティクス>
- 株式会社Thermalytica <NIMS発><クリーンテック>
- 7G aa株式会社 <産総研発><通信(計測、5G、Beyond5G、6G)>
- ナノブリッジ・セミコンダクター株式会社 <NECスピンオフ><半導体>
【2024年度】
- 株式会社エマルションフローテクノロジーズ<JAEA発><環境><資源・エネルギー>
- 株式会社エンドファイト<茨城大学発><グリーンテック・環境><バイオ>
- 株式会社Thermalytica<NIMS発><クライメイトテック>
- BioPhenolics株式会社<筑波大学発><バイオ・素材>
※2021~2024年度の採択企業の詳細は以下のリンクをご参照ください。
リンク
【 茨城県「ベンチャー企業成長促進事業(成長プログラム)について】
本事業は、茨城県の産業が持続的に発展するために先端的な技術を有するベンチャー企業(スタートアップ)が次々と生まれ、成長する環境をつくり、ベンチャー企業(スタートアップ)の集積を図ること目的としています。このため、2021年度より、医療、創薬、医療・福祉機器等のライフサイエンス分野のベンチャー企業(スタートアップ)に対し、市場のニーズとのマッチングに向けたマーケティング戦略や、事業計画、資本政策、知財戦略等の策定に向けた伴走支援や、海外展開等の販路開拓支援、セミナー等を実施してきました。
2023年度からは茨城県が目指す「ディープテック・スタートアップの世界的拠点都市の実現」に向けて、取り組みを加速化させていくため、ライフサイエンス分野のみならず、環境・エネルギー、電子デバイス、素材分野といった、ディープテック分野に支援対象分野を拡大し、今後の成長に向けた支援を実施します。
【プログラム運営】
CIC Institute
CIC Instituteとは、イノベーションエコシステム構築や、スタートアップ特にディープテック関連スタートアップの支援における知見を活かし、政府や地方自治体、大学などと連携しグローバルに成功を収めることのできるスタートアップの成長支援や、エコシステム構築業務を担うチームです。CIC Instituteは現在、多くの行政機関や大学関係のプロジェクトを遂行しており、エコシステムの発展やイノベーションを通じた経済発展に貢献をしています。今後も、自治体等の行政機関や民間企業からの高まる需要に合わせ、より多くのプロジェクトを 実行し、CIC Tokyoを含むCIC全体と緊密に連携しイノベーション創出を促進する部門として活動していきます。
株式会社つくば研究支援センター
つくば研究支援センターは、筑波研究学園都市に所在し、県内の大学・研究機関、支援機関と強固な信頼関係で結ばれたディープテック・インキュベーターです。1988年に茨城県、日本政策投資銀行、民間企業等の出資によって設立され、スタートアップの創出・育成や新事業の創出並びに地域企業の事業革新を支援し、地域の活性化を図ることを目的として活動しています。つくばの大学・国研の研究成果の社会実装に取り組むスタートアップ等120者が入居しており、30年以上にわたり、創業支援・事業成長支援に取り組んできました。また、県内の技術シーズを発掘し、イベント開催等を通じた情報発信も行っています。