水戸芸術館ACM劇場(水戸市五軒町)は開館20周年を記念して、「リージョナル・シアター(地域劇場)」事業をスタートさせる。
水戸市民演劇学校や水戸子供演劇アカデミーの卒業生、地元劇団などで活動する市民と連動し、オリジナルの舞台作品を共同で企画制作していく試み。都内をはじめ全国の地方都市で実績がある。
初回を飾るのは「マキコマレーノ!!」。台本と演出を手掛けるのは市民演劇学校を指導する劇作家で俳優の長谷川裕久さん。モーツァルトのオペラ「魔笛」の設定を現代風にアレンジ、イタリア系移民が多く住む街を舞台に幻のピッツァを巡る恋の物語を華やかな歌やダンスを中心に展開する。
専属劇団・ACMのメンバーや同事業のオーディションに合格した市民らがエンターテインメント性にあふれた舞台を繰り広げるという。同館広報の丹羽麻里子さんは「演劇を通した市民のさまざま様々な交流が、街の活性化へとつながっていければ」と期待を寄せる。
公演時間は、9月4日・5日=19時~、6日=14時~。入場料は1,500円(全席指定)。問い合わせは同劇場(TEL 029-227-8123)まで。