水戸市立博物館(水戸市大町3、TEL029-226-6521)で現在、市制120周年、水戸藩開藩400年を記念した記念別展「コレクション展」が開かれている。
開館30周年を迎えた同館は、これまで水戸にまつわるさまざまな歴史史料や芸術作品などを収集しており、今回は収蔵品の中から歴史関係100点、美術関係200点を公開している。公開された史料は黄門様で知られる水戸光圀をはじめとする歴代藩主の書や水戸を代表する絵師の作品、明治以降各界で活躍した芸術家、文化人らの作品など。
中でも軍学のために作られた「備(そなえ)人形」は現代のフィギアに匹敵する出来栄えで、若い人を中心に人気を集めている。また、美術愛好家に人気の洋画家・中村彝の「静物」は作品の裏側にも静物画が描かれているのが発見されたという1枚で2つの作品が楽しめる珍しい作品などにも注目が集まる。そのほか、現代植物画の先駆けとなった五百城文哉、日本画の巨匠・横山大観など見どころの多い展示内容に。
館長の寺門寿明さんは「新発見された貴重なものも展示、市民みんなの宝物を多くの人に見てもらいたい」と話す。
開館時間は9時30分~16時45分。入場料は一般200円。10月1日まで。