
アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町磯浜町)が6月12日、バンドウイルカの赤ちゃんが4月に誕生していたと発表した。
バンドウイルカの親子(5月2日撮影)(写真提供=アクアワールド茨城県大洗水族館)
同館でのバンドウイルカの繁殖成功は、昨年に続き2年連続で2頭目。今回誕生した赤ちゃんはメスで、全長約110センチメートル。父親はニック、母親はレイ。同館によると、出産前日の朝から母イルカの体温が下がり始めたため、24時間の観察を開始。4月29日18時ごろ破水し、赤ちゃんの尾びれが出始め、20時に生まれたという。
出産直後から親子で寄り添って泳ぎ始め、授乳も確認。母イルカと仲良くプールを泳いでいるという。現在はバックヤードでの飼育となっており、一般公開は親子の状態を見ながら今後判断する。
担当飼育員の齋藤里菜さんは「今回母イルカにとっては初めての妊娠・出産のため、とても心配だったが、出産直後からしっかりと赤ちゃんイルカの泳ぎをサポートしたり、授乳をしたりと、何の心配もいらないほど。生まれてすぐ元気いっぱいに泳ぐ姿を見たときは、うれしさと安堵(あんど)で思わず涙が出た。皆さんの前に登場できる日を楽しみに、飼育員一同温かく見守りたい」と話す。