関東農政局茨城県拠点が1月26日、「農業×福祉×スポーツの融合」をテーマにした報道関係者向け現地見学会を開いた。
サッカーJ1水戸ホーリーホックが城里町磯野地区で運営する営農型太陽光発電施設「GRASS ROOTS FARM 太陽光発電所」
午前の部では、サッカーJ1水戸ホーリーホックが城里町磯野地区で運営する営農型太陽光発電施設「GRASS ROOTS FARM 太陽光発電所」を公開。午後の部では、JX金属コーポレートサービスが水戸市内原町の日本農業実践学園内で運営する「内原ファーム」を一般公開した。
水戸ホーリーホックの施設は耕作放棄地約2000平方メートルを再生し、2025年6月に完成。太陽光パネルの下で有機農業に取り組み、3年後の有機JAS認証取得を目指す。
同社事業統括本部長の瀬田元吾さんは「3年以上耕作放棄地だったため、土の状態が農業をやっている土よりも劣る。現在は緑肥を使った土壌づくりの2周目に入っている。白菜やキャベツ、オータムポエム、ニンジンを試験的に栽培しているが、場所によって生育状況に明らかな差がある。まだまだ勉強のフェーズ」と話す。
瀬田さんによると、年間発電量は、CO2排出量約40トンの削減に相当するという約9万kWhを見込む。発電した電力は城里町が運営する「道の駅かつら」「物産センター山桜」に売電し、両施設の電力の約3割をまかなう方針という。
城里町の上遠野修町長は「電気の買い手が20年間買い取ると約束したからこそ実現できた。民間企業がこうした理念に賛同し、そういう会社が増えることがこれから重要になる」と話す。
瀬田さんは「Jリーグには全国60クラブがあり、各ホームタウンをつなぎ合わせると全国の約87%の自治体とつながっている。この取り組みをJリーグのプラットホームを使って全国に発信し、耕作放棄地の再活用モデルを示したい」と意気込む。