東日本大震災から10日目を迎えた3月21日、JR水戸駅の南口と北口を横断する南北通路が開通した。これまで南北の横断に大きく迂回を強いられた市民の足の利便性が確保された。
この日までに水戸では常磐自動車道の水戸IC・いわき中央IC間が開通。さらに、隣接大洗町、城里町などでほぼ全域で水道が復旧するなど周辺地域のライフラインも回復しつつある。
災害ボランティアによる独居老人宅への後片付けなどの支援活動も活発化。水戸市内有志による被害のひどい北茨城市や高萩市、福島県などへの支援物資を送る「被者被者支援」も行われている。
水戸地方の余震は収まらず、19日に発生した震度5の地震で同市酒門町の道路が倒壊家屋などにより新たに交通止めになるなど予断を許さない状況が続いている。
さらに、茨城県産のホウレンソウが放射線汚染による出荷停止が行われ、生産農家への風評被害が懸念されている。
水戸市ではこれまで小学校などが避難所に充てられていたが、10カ所の市民センターへ避難場所を移す。
日立市ではかみね動物園が22日から通常営業を再開。4月1日まで入園料は無料。