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笠間の磯蔵酒造で平成最後の「ちょっ蔵 新酒を祝う会」 変わらない味誓う

会場の様子

会場の様子

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笠間の磯蔵酒造(笠間市稲田)が4月28日、「ちょっ蔵新酒を祝う会」を開いた。

にぎわいを見せる「ちょっ蔵 新酒を祝う会」 

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 磯蔵酒造は昨年、創業150周年を迎えた明治元年創業の酒蔵。地元の米や水にこだわり、「酒銘 稲里(いなさと) 辛口」(972円)や「純米 日本晴」(1,080円)、「大吟醸 山田錦」(3,132円)などを製造販売している。

 同会は2007年に始まり、今年で13回目。5代目蔵主の磯貴太さんは「酒造りは米を作るところから始まり、農家の方、売る方、買う方全ての協力があって成り立つもの。『今年もお陰さまで新酒ができました』と感謝を表すものとして祝う会が始まった」と開催のきっかけを振り返る。

 「東日本大震災をきっかけに、日常だったものが 一瞬で日常でなくなることを実感した。こうしてお酒を飲めることにも感謝しなければならないと各々が自覚する意味合いも加わった」とも。

 当日は、干支(えと)をラベルにした「記念酒」や枡酒、瓶売り日本酒のカクテルのほか、フードブース「うまいもん長屋」で野菜天ぷらや塩さば焼、焼き鳥などを販売。寄席やミュージシャンによるライブなども行われた。

 市内在住の斉藤陽子さんは「県内に住む妹と地元の同級生で毎年このイベントを楽しみに集まっている。記念酒は、さらりと口当たりが良く何杯でも飲める。普段日本酒に慣れてなくてもフルーティーで飲みやすい」と笑顔を見せる。

 今後について、磯さんは「明治、大正、昭和、平成の150年を経て令和を迎えるが、変わらない味を造り続けたい。難しいことでもあるがそれがプロであるということ」と先を見据える。

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