ロケ撮影やイベントの企画運営を手掛ける「Art01」の丹下寛仁社長が現在、埋もれた廃城跡を探巡る廃城探検隊」の隊員を募集している。
同探検隊プロデューサーを務める丹下さんは「学生時代は教科書を開くのも嫌なくらい日本史が苦手だった」と話すが、20年ほど前に仕事で地域の文献を調べたところ、茨城県内には廃城跡が1000以上あることを知ったという。「視察で訪れた林の中で小さな古城を発見したことをきっかけに、古城散策がライフワークに変わった」と丹下さん。「大人になってから、歴史はフィールドワークなのだと気付いた。日本史が苦手な人の気持ちになってレクチャーできるはず」とも。
同プロジェクトは、丹下さんが古城散策を行う中で、山や林に中世から残る城跡(遺跡・遺構)が土地開発で失われていくこと、整備されず草むらに埋もれ忘れ去られていく廃城跡が多いことを背景に2~3年前から構想を練り始めたという。丹下さんは「県内には、人知れず、山の中に埋もれているもののふたちの痕跡や志がたくさんある。その地に立つと『ここで頑張って生きてきた人がいたのだ』と感じる」と話す。
探検隊は、来年の正式活動開始を目指しており、現在クラウドファンディングサイト「FAAVO」を通じて支援者(隊員)を募集している。稼働後は、隊員と一緒に廃城巡りツアーなどを行う予定。支援募集は6月30日まで。
丹下さんは「隊員たちで廃城を探検しながら『歴史ロマン』に浸り、SNSなどを通して『廃城・遺跡群』の魅力を後世へ伝えたい」と意気込む。