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水戸で銀職人MAROさん個展 純銀使った作品200点以上ズラリ

作品を前にする銀職人のMARO(マロ)さん

作品を前にする銀職人のMARO(マロ)さん

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 水戸在住の銀職人MARO(マロ)さんが現在、カフェギャラリー「ゆずり葉」(水戸市米沢町)で個展「銀守と銀画の世界」を開いている。

新作「天照の勾玉」

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 マロさんは、ひたちなか市出身。2011(平成23)年に妻のさとみさんの後押しもあり、「最後は自分のやりたいことをやろう」と、銀職人として開業。「車上生活や職のない時期もあり、なかなか自分の道を見つけられずにいたが、妻がずっと『あなたならきっと大丈夫』と支えてくれた。私に収入のない中、宮古島に送り出してくれたこともある」と振り返る。

 マロさんは、純銀にこだわった作品「銀守」「銀画」、オリジナルデザインのTシャツを製作している。会場では、天照大神からインスピレーションを得たという新作「天照の勾玉」をはじめ、銀守160点、銀画40点、Tシャツ10点を展示する。

 「銀守」について、マロさんは「銀は地球上の金属で一番の反射率を誇る。純銀は傷つきやすいが、人も傷つきながら生きていくもの。一緒に傷つき守ってくれるものとして『銀守』と名付けた」と話す。「銀画」では「抽象彫刻を身に着ける」をコンセプトに、縦3センチ横1.8センチのプレートに抽象画を刻む。「私が作るのはアクセサリーではなく、作品でありお守り。自分を律して作品づくりに向き合っている」と話す。

 制作活動と並行して、2006(平成18)年から水戸市内のゴミ拾いや夜回り活動を行い、未成年の支援にも力を注ぐ。「若いときに街を汚してしまったから」とマロさん。「私の人間的な成長を促してくれた環境と人に感謝している。環境を良くすれば人も良くなる。今、昔の私と同じような状態の少年少女に自分の経験を通して伝えられることがある」とも。

 マロさんは「今後は個展も継続しながら、発信の仕方や流通のさせ方などを伝えていく私塾を開き、アートで食べられる人を増やしたい」と意欲を見せる。

 開催時間は10時~18時(最終日は18時閉場)。入場無料。今月21日まで。

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