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水戸で水戸学のすすめ 市内小学生が歴史文化学ぶ

弘道館で主任研究員・小圷さんの説明を受ける小学生

弘道館で主任研究員・小圷さんの説明を受ける小学生

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 キッズサマースクール「ちびっ子サマースクール 水戸学のすすめ」が8月17日と18日、水戸市内で開かれた。主催は水戸青年会議所。

真剣にメモを取る小学生

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 青少年研修委員会委員長の雨谷一宇さんは「水戸の歴史文化をいろいろな学校の子どもたちが交流しながら学ぶことで、郷土を愛する心や自己肯定感、コミュニケーション能力が向上するきっかけになればと思い企画した。この経験をきっかけに、郷土に興味を持ち、魅力を知ってもらえたら」と話す。

 市内の小学校に通う27人が参加。2日間の行程で、水戸北辰一刀流剣道演習や水戸黒染め物講和・染め物教室、弘道館水戸学講和・見学、書道教室、裏千家によるお茶会などを体験したほか、市内の銭湯「やまの湯」で入浴し、茨城県護国神社に宿泊。弘道館では、弘道館事務所の主任研究員・小圷(こあくつ)のり子さんのガイドで弘道館の歴史や施設の説明などを受けた。

 見川小学校6年の関恭花さんは「水戸黒の染め物体験は、難しかったけれどまたやりたい。水戸には歴史がいっぱいで詳しくなれた。銃弾の痕は初めて見た」と興奮気味に話した。リリーベール小学校4年の太田羚音さんは「初めておにぎりを握った。弘道館では、殿様の部屋の仕組みやトイレで健康状態を見ることを知った。今度は水戸のまちなかを歩いてみたい」と話し、見川小学校4年の瀧本來輝さんは「社会の授業で水戸の歴史を学ぶことはあるが、実際にその場に行って話を聞いてみると、初めて知ることも多かった。詳しく話してもらって殿の部屋だけ床板が2枚になっていることも知って驚いた。夏休みが終わったら学校の友達に講道館の歴史を話したい」と笑顔を見せた。

 雨谷さんは「まずは興味を持ってもらうことが大事。今すぐじゃなくてよい。本物に触れることで記憶に残り、それは強烈な原体験になる。大人になった時に、点と点がつながることで、歴史文化を守り、引き継ぐこと、広めることにつながるはず」と期待を寄せる。

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