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台風19号 広域水戸圏で大規模浸水 災害廃棄物の受け入れも始まる

冠水した水戸市松本町のグラウンド © yuki okamura

冠水した水戸市松本町のグラウンド © yuki okamura

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 台風19号の影響で12日、水戸市をはじめ隣接するひたちなか市、笠間市、那珂市、東茨城郡城里町、大洗町、茨城町で河川の氾濫(はんらん)が相次ぎ、避難指示や避難勧告が発表された。

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 水戸市は12日16時過ぎに、台風の影響で那珂川の水位が上昇したことから、那珂川・桜川・藤井川・涸沼川沿岸地域の約1万2400世帯(3万680人)に対し、氾濫危険を呼び掛ける「警戒レベル4」を発表し避難勧告を発令。13日6時40分頃、那珂川沿岸の各避難所を閉鎖し、「警戒レベル5」を発表。水戸北スマートIC(飯富町)、ホーリーピッチ(水府町グラウンド)(水府町)、山新 渡里店(渡里町)や民家が浸水した。13日18時40分頃、浸水地域を除いた市内の避難指示を解除した。

 ひたちなか市は、12日に避難勧告、13日に避難指示を発令。13日18時現在、市内8施設で避難所を開設している。那珂川の氾濫により枝川周辺が浸水した。

 笠間市は、市内複数カ所で倒木や道路の通行止め、道路の冠水は4件、床下浸水1軒、約1500軒の家屋で停電があったという。

 那珂市は、市内の久慈川流域と那珂川流域に避難勧告、避難指示が出されたが、13日13時に全ての避難情報が解除された。

 城里町は、那珂川沿岸の店舗や道の駅などが浸水。那珂西、上泉、上圷、下圷、粟の一部で通行止めとなっている。14日8時30分~17時の間、災害廃棄物の適正かつ円滑・迅速な処理のため、仮置き場を町内に開設。「燃えるゴミ・家電類・畳・布団類・家具類・ガラス陶磁器くず・金属くず」は「環境センター(城里町大字下古内)」で、「コンクリートがら・木くず・瓦・石こうボード・ストレート板」は「白山グラウンド(城里町)」で受け入れる。搬入の際は、運転免許証等の身分証明証が必要となる。

 大洗町では13日13時30分頃から、浸水の影響で五反田地区周辺、大貫橋周辺、夕日の郷松川周辺が通行止め。倒木の影響で大貫池から大貫浄水場、国道51号下先までの「大貫池」周辺が通行止めとなっている。

 茨城町は、町道2255号線・蕎麦原地内の「川根橋」、町道109号線・蕎麦原地内の「蕎麦原橋」 、町道121号線・南栗崎地内の「南栗崎橋」が河川増水の影響で通行止め、親沢公園前交差点から涸沼自然公園入り口までと広浦漁港周辺が冠水で通行止めとなっている。

 鉄道は、JR常磐線が、台風の影響で土浦~勝田駅間の上下線、藤代~佐貫駅間での河川増水の影響で取手~土浦駅間の上下線で13日、終日運転を見合わせている。勝田~いわき駅間の上下線は、19時30分に運転を再開。遅れと運休がある。水戸~郡山を結ぶ「水郡線」では、袋田~常陸大子間で第六久慈川橋りょうの橋桁流出などの被害が発生。「水戸線」と併せて、復旧と運転再開まで時間を要することが見込まれている。

 ひたちなか海浜鉄道湊線は13日17時過ぎに運転を再開。14日は平常運転を予定する。鹿島臨海鉄道は、13日の水戸駅~大洗駅間の運転を終日見合わせ。大洗駅~鹿島神宮駅間は、通常運転している。

 各自治体や交通機関の最新情報は、公式サイトやSNSで確認できる。

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