水戸の高校生と大学生が設立した学生団体「サキガケ」が12月23日、水戸のM-Work(水戸市南町)で交流イベント「サキガケ アイデアで水戸を活性化しよう」を開く。
同団体は、茨城大学4年の園田大輝(ひろき)さん、3年の工藤嶺(れい)さん、水城高校3年の和家光貴(わけみつたか)さん、2年の山野一樹さん、「M-Work」の芦沢鴻介(こうすけ)さんの5人が、9月に同所で開催されたイベントをきっかけに出会い、意気投合。10月5日に「バンド型起業のサキガケに」をビジョンに掲げ、結成した。「高校生起業家を生み出す」「バンドのようにベンチャーを結成する」を主方針に定めている同所が、後押しする。
園田さんは「都内には起業に興味のある学生たちが集まる団体が複数あるが、水戸にはない。『だったら僕たちでその団体を作ろう』と結成を決めた」と振り返る。現在、団体には学生10人が所属する。5人は「サキガケでは、バンドのように自由に仲間と組む起業の仕方を広め、仲間集め、スキルや情報の共有を行い、起業しやすい環境を整えていく。『起業っていいな』と、学生に思ってもらえるアプローチを仕掛けていく」と話す。
12月23日には、初のイベントとなる交流イベント「サキガケ アイデアで水戸を活性化しよう」を開く。対象は、小学生・中学生・高校生・大学生・専門学生などの「学生」。「水戸に足りないものや社会問題」を書き出し、「サキガケ」メンバーから発想法についてのアドバイスを受けて、アイデアを起こし、水戸の活性化について話し合う。そのほか、「ビジネスアイデアに落とし込むには」といったアドバイスやグループで「ビジネスアイデア」を深め、発表まで行う予定。
同団体は、今後も隔月でイベントを開くほか、団体内部の活動として世代間交流と情報交換を目的とした隔週定例会「魁ギ(かいぎ)」を行う。アイデアについての話し合いや相談し合う時間を設け、「バンド型起業」の魁(さきがけ)を目指す。
5人は「学生が活発になれば、水戸がより良くなると思っている。ぜひ1人でも多くの学生に参加してほしい」と呼び掛ける。
開催時間は、17時~19時30分。入場無料。参加はウェブサイトのエントリーフォームで受け付ける。