ご当地グルメ「そばいなり寿司(ずし)」を一本に巻き、長さに挑戦する「そばいなり寿司巻き」が2月8日、笠間稲荷神社参道で開かれた。主催は、笠間稲荷門前通り商店街、笠間いなり寿司いな吉会、笠間いなり寿司いな吉会加盟店会。
「笠間いなり寿司いな吉会」代表の菅井敏幸さんによると、同イベントは2007(平成19)年、ご当地グルメの『そばいなり』でまちおこしを目的に始まったという。以降毎年、初午(はつうま)の日にちなんで開催している。
今年は200人以上が参加。キツネの口元を模したシールを貼ったマスクを付けた参加者は、キツネのポーズを高く掲げ巻きずしを開始。正方形に広げた油揚げに、そば、キュウリ、卵焼きを巻き、一本の「そばいなり寿司」を完成。記録は77.3メートル。昨年の記録を60センチ更新した。会場では、毎月笠間稲荷神社に参拝に訪れるという元プロ野球選手でタレントのパンチ佐藤さん、アーティストの夜弓神楽狐之灯矢(つくよみかぐらこのとうや)さん、同会の小田倉雪絵さんがMCで会場を盛り上げた。
菅井さんは「笠間は、初午の日にいなりずしを食べる文化の先駆けとも言われている。パンチ佐藤さんは、野球の経験から『みんなで協力することの大切さ』に共感してくれて、毎年笠間を盛り上げようと協力してくれている。ご当地グルメの『そばいなり寿司』巻きは他ではないイベントで、この記録は世界記録。このイベントが笠間を知ってもらう、笠間に来てもらうきっかけとなれば」と話す。
市内から家族で来たという小学2年の竹林美羽音(みはね)ちゃんは「初めて参加した。いなりずしを巻くのが難しかったけれど面白かった。油揚げが甘かった。来年も参加したい」と笑顔を見せる。