明利酒類(水戸市元吉田町)が5月26日、消毒用エタノールの代用品として手指消毒に使える高濃度エタノール製品「メイリの65% 魁YELLOW(さきがけイエロー)」の店舗販売を始めた。
同社は新型コロナウイルス感染拡大で消毒液の需要の高まりを受け、3月13日に製造ラインを活用した高濃度アルコール商品「メイリの65%」の販売を開始。4月中旬には、経済産業省から工業用アルコール取り扱い認可を受け、5月8日にアルコール製剤「MEIRIの除菌 MM-65」を発表している。
5月1日から国税庁が高濃度エタノール製品に該当する酒類のうち、一定の要件を満たすと酒税を含まず販売可能としたことから、「より安く、必要な人に届けたい」と高濃度エタノール製品「メイリの65% 魁YELLOW(さきがけイエロー)」の開発を進め、5月26日から同社直売所の「別春館」で販売が始まった。
「チームMEIRI」メンバーの草野洸さんは「『メイリの65%』発売後も何かできることをしたいという思いがあった。少しずつアルコール製品も手に入るようになってきているが、今後も消毒や除菌などに気を使う状況は続くと思うので、商品を通して貢献できれば」と話す。
「メイリの65% 魁YELLOW」の価格は1,200円(720ミリリットル入り、税別)。飲用不可。草野さんは「日本酒由来の高濃度エタノールにレモン香料を加えた。高濃度エタノール製品でありながら、日本酒由来ならではのしっとりした使用感とかんきつ系のさわやかな香りが特長」と話す。商品名「魁YELLOW」は、水戸にゆかりのある「魁(さきがけ)」と、レモンの色と「YELL(エール)」のダブルミーニングを合わせたという。
草野さんは「第2波なども懸念される中で、アルコール製品があるだけで、安心につながる部分があるはず。より安く買えるようにすることで、アルコールが必要な人に行き渡れば」と話す。「地域にある企業として今後もできることをしていきたい」とも。
「メイリの65% 魁YELLOW」は、同社オンラインショップと直売店「別春館」で販売する。