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茨城県ホテル旅館生活衛生同業組合青年部、観光復興へ支援呼び掛け

支援を呼び掛ける「割烹旅館城山」おかみの新名さん

支援を呼び掛ける「割烹旅館城山」おかみの新名さん

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 茨城県ホテル旅館生活衛生同業組合青年部が5月22日、新型コロナウイルス感染拡大により打撃を受けている茨城県内観光の復興につなげようと「茨城の宿応援プロジェクト」を立ち上げた。

支援を呼び掛ける「割烹旅館城山」おかみの新名さん

 同青年部部長の新名寛子さんは、笠間市で3代続く「割烹旅館城山」のおかみ。同館では、新型コロナウイルスの影響で4月12日から5月16日まで休業。緊急事態宣言もあり、加盟する県内の約300施設は各地で休業が相次ぎ、宿泊だけでなく宴会のキャンセルなどが続き、2月以降稼働率と売り上げが激減しているという。

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 同組合の仲間たちと観光業・宿泊業として、魅力度ランキング最下位からの脱却を目指し魅力度アップに努めてきたという新名さん。新名さんは高校卒業後、都内の大学に進学。「大学卒業後に就職してから帰省もほとんどせず、茨城に帰るなんていやだと思っていた」と振り返る。茨城出身がコンプレックスだったが、10年ほど前、母が亡くなったことから家業を継ぎ、近所の人との交流や地域の「食」「文化」「歴史」などを通して茨城の良さに気づいたという。

 「まちを歩けば声を掛け合えるような関係性や人のあたたかさを感じた。都内に出たからこそ、海も山もある茨城の観光としての魅力や、東京の台所ともいわれる茨城の生産量などに気づくことができた。素晴らしい場所がたくさんあるのに、観光の拠点になるホテルや旅館が廃業するという未来がすぐそこまで来ている。廃業となってしまったら茨城の魅力を伝えることすらできなくなってしまう」と話す。

 茨城県内27施設の同組合青年部メンバーを中心にプロジェクトを立ち上げ、5月22日にクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を通じ支援者募集を始めた。プロジェクト支援者へのリターン品は、金額から10パーセント上乗せした宿泊旅行券。3,000円、5,000円、1万円、2万円、3万円、5万円、10万円。7月28日~2023年12月31日まで使用できる。

 6月2日時点で、対応施設は、「アーバンホテルつくば」「彩香の宿一望」「筑波山江戸屋」「ホテルベストランド」「ビジネスホテル湖北」「ホテル山久」「筑波山温泉つくばグランドホテル」「ホテルニュー梅屋」「ホテルグランド東雲」「ホテルさわや」「旅館くるみ屋」「北浦宝来温泉つるるんの湯宿北浦湖畔荘」「アパホテル(水戸駅北・水戸駅前)」「大洗シーサイドホテル」「割烹旅館城山」「内原鉱泉湯泉荘」「テラスイン勝田」「ホテルアークビジネス」「ホテルイオアルフェラッツ」「ホテルクリスタルパレス」「ホテルクリスタルプラザ」「ホテルシーラックパル水戸」「ホテルテラスザガーデン水戸」「としまや月浜の湯」「日立ホテルクレイン」「ひたち湯海の宿はぎ屋」「二ッ島観光ホテル」「ホテルテラスザスクエア日立」「やまに郷作」「旅館黒勢鮨」「旅館山形屋」「磯料理とワインの宿春日ホテル」「つるやホテル」「四季の湯宿天然温泉梅屋山荘」の35施設。

 新名さんは「私たち宿泊業に従事する人間にとって、1番の幸せはお客さまをおもてなしして、お客さまの笑顔に触れること。お客さまの笑顔が私たちのパワーの源。コロナなんかに私たちの生きがいを奪われたくない」と話す。「コロナ収束の折には、地域を挙げて皆さまを歓迎させていただく。心からの笑顔で、『ようこそ茨城へ』と皆さまをお迎えしたい」と意気込む。「茨城の観光の未来をつなぐために、宿泊業が中心となってこの流れを止めなくてはならない。皆さんの力を貸してほしい」と呼び掛ける。

 クラウドファンディングの募集締め切りは6月30日。