「Vegan cafe terra(ビーガンカフェ・テラ)」(水戸市南町、TEL 029‐228‐3731)が5月、オープン2周年を迎えた。
店主の久保田光代さんによると、10年ほど前に体調を崩した際、それまでの食生活を見直し、玄米や野菜を中心とした食事に変えたことで徐々に体調が改善したという。「何を食べるかで体の調子が変わる。体に良い物を食べることが大切だと痛感した」と振り返る。
「地元である茨城産の玄米や野菜のおいしさにあらためて気付いた」とも。店のメニューに使う野菜は茨城県産だけを使い、卵や乳製品を含む動物性由来の食材を使わない「ビーガン」料理を提供する。
「『ビーガン料理は見た目が地味でおいしくない』と多くの人が持っている先入観を払拭(ふっしょく)したい」と久保田さん。「京都在住でベジタリアン料理家の東川えりこさんが提唱する『Neoベジタリアン』の哲学に共感した。Neoベジタリアンは皿をキャンパスに見立て、彩りよく野菜料理を盛り付けて『華やかなビジュアル』『おいしい』『満足感』を同時に実現でき、私がやりたかったのはこれだと思った」と話す。1年かけて東川さんの下で学び、技術を習得した久保田さんは2018(平成30)年に同店をオープンした。
人気メニューは、細かく切ったビーツとニンニクとショウガを特製しょうゆで下味を付けて揚げた「ビーツカツレツ」(1,200円)。付け合わせに、「ビーツのポテトサラダ」「紫キャベツとニンジンのラぺ」「厚揚げとナスのココナツミルクとゴマ煮」「たっぷり野菜のヒジキドレッシング」「五分付き米」を添え、ボリュームのある一皿に仕上げた。
このほか、細かくした高野豆腐と野菜・キノコを混ぜ合わせたハンバーグに野菜デミグラスソースをかけた「高野豆腐ハンバーグプレート」(1,100円)、根菜類をスパイスで煮込んだ「ベジタコライス」(950円)、グルテンフリーの「ノンオイルベジカレー」(850円)、季節ごとに変えるスイーツメニューの「レモンケーキ」(ドリンクセットのみ=400円)なども用意する。
「体に良い物を食べることは、自分自身の体と生活習慣に気を遣い、自分の体を大切にすること。体と心を整えるということに通じる。野菜たっぷりの食事を1週間に一度から気軽に試してほしい。無理なくおいしく食べるのが続けられる秘けつ」と久保田さん。「ビーガン料理は、年齢も宗教も国境も超えて食べられる料理。今後もより多くの人に広めていく活動をしていきたい」と意気込む。
営業時間は、11時~15時、17時30分~20時。日曜・月曜定休。