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亀印製菓が茨城県内の医療従事者支援事業 県内6施設に菓子1340箱贈呈

(左から)白川洋子さん、吉川康明さん

(左から)白川洋子さん、吉川康明さん

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 亀印製菓(水戸市見川町)が7月6日、新型コロナウイルス医療従事者支援事業の一環として茨城県看護協会に菓子を贈呈した。

「8種類の菓子詰め合わせ」

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 亀印製菓は1852年創業。「吉原殿中」「水戸の梅」などの製品で知られる和洋菓子の製造・販売を手掛ける。

 新型コロナウイルス感染拡大による影響で「水戸の梅まつり」が中止になるなど、土産物の売り上げが激減。3月以降は、さまざまな行事のお祝い品など菓子の売り上げも大幅に落ちたという。

 日増しに医療現場がひっ迫し、負担が増す医療従事者の現状を受け、6月1日から従業員発案の「『医療従事者にエールを』新型コロナウイルス医療関係者支援キャンペーン」を開始。キャンペーンシールが貼られた同社の菓子20商品の売り上げから1~3パーセントの費用を医療従事者に寄贈する菓子費用に充てた。製販本部長の吉川康明さんは「お菓子は、人の心を和らげる。自分たちはすばらしい物を売っているという誇りを持って何とか立ち上がっていこうと決起した」と振り返る。

 菓子の寄贈先となる医療従事者施設は、茨城県看護協会ウェブサイト上で募集した。7月6日に行った「第1回贈呈式」では、間を取り持つ茨城県看護協会会長の白川洋子さんに菓子を手渡した。「8種類の菓子詰め合わせ」1340箱は、希望のあった県内6施設に配布する。

 白川さんは「亀印製菓さんの突然の申し入れに驚いたが、医療従事者への思いやりの気持ちがうれしかった。強い使命感で従事する医療現場は、先の分からない不安を抱えて身も心もストレスがたまっている。菓子を食べるひと時は、ホッと一息ついて幸せな気分になれる。ありがたい」と話す。

 寄贈された施設の代表者は「医療従事者は医療現場以外でも外出を控えたり、自分の本当の気持ちを言えなかったりとストレスを抱えたままで過ごしている。菓子を食べることで気分転換ができ、元気になれる」と笑顔を見せる。

 同キャンペーンと菓子寄贈は、医療現場が平常に戻るまで継続する予定。寄贈の希望は、ファクスで受け付ける。専用申込書は茨城県看護協会ウェブサイトでダウンロード配布している。

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