ひたちなか市立大島中学校(ひたちなか市東大島)1年生が8月6日、茨城県民球団「アストロプラネッツ」のグッズ製作を行った。
職業への興味関心をはじめ、地域貢献、さまざまな現状への視点や考えを持つよう取り組むキャリア学習の一環として行った同製作。例年は、近隣の介護施設で職業体験を行っていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。「これまでとは別の形で地域との連携を図れないか」と教諭らが話し合い、県民球団「茨城アストロプラネッツ」とのコラボが決まったという。
同学習では、手作りの球団グッズの商品開発から製作、金額設定、販売準備、売上金使い方を決める。クラスごとにミニトートバッグ、マスクケース、ティッシュケース、ペットボトルケースの布製品グッズから2種類を選び、それぞれミシンや手縫いで製作を行った。
1年の岡田茉紘(まひろ)さんは「アストロプラネッツを初めて知った。ミニトートバッグを作るのに、縫い目が曲がらないように心掛けた。グッズは心から応援してくれる人に使ってほしい。グッズを通して、私のようにアストロプラネッツを知らない人も知ってもらえたら」とほほ笑む。
1年の橋本心暖(みのん)さんは「買った人に喜んでもらえるよう、まっすぐになるようにした。この製作を通じて、ミシンや手縫いで布製品を作る人のすごさを実感した。販売後の売上金まで考えて製作したのは初めてだったので楽しかった」と話す。
八鍬由(ゆい)教諭は「子どもたちのこれからの人生の選択肢を増やしたいとの思いでキャリア学習を行っている。ものづくりへの興味はもちろん、作るから売るまでを学ぶことで、達成感やお金を地域にどう還元させていくかを考えてほしい。これをきっかけに地域の中でも、挨拶やボランティアなどつながりを持てるようになれば」と期待を寄せる。
今後も「絶品ほしいも&CAFE 寿や」の商品開発や「小野瀬自動車」の新サービス開発などの提案といった学びを行うという。