茨城大学人文社会科学部が主催する高校生コンテスト「茨探(いばたん)」の説明会と「小美玉市魅力創造ワーク」が9月2日、県立中央高校(小美玉市張星)で開催された。
「茨探」は「茨城の魅力を探求し発信する高校生コンテスト」の略称。高校生が身近な暮らしを題材に、「好き」や「課題」を出し合い深掘りし、表現することを目的としている。
小美玉市では、昨年から始まり今年で2回目となる同コンテストを第2期ダイヤモンドシティ・プロジェクト「高校・大学との連携事業」に位置付け、「中央高校生が小美玉市の魅力に触れ、語れるようにし、小美玉市に愛着を持ってもらうこと」を掲げている。昨年は県内の高校生から115作品のエントリーがあった。今年のテーマは「生まれたまち、学ぶまちの魅力を探求 茨城から世界発信」。
当日は、茨城県立中央高校1年生200人が2時間の授業を受けた。茨探の学生運営委員と小美玉市職員がペアを組み、高校生向けに茨探の説明や小美玉市の魅力について話した。「小美玉市魅力創造ワーク」として小美玉市の魅力を考え、生徒間で共有する時間も設けた。ワーク中は、2018(平成30)年に小美玉市で開催された「第1回全国ヨーグルトサミットin小美玉」や小美玉市のマスコットキャラクター「おみたん」などが地元の魅力として挙げられた。
授業を受けた女子生徒の一人は「小美玉市が地元だが、今まで知らなかった魅力を新しく知ることができてよかった。茨探にも参加して魅力を探してみたい」と話す。
茨探学生運営委員の栗原千怜さんは「真剣に地域のことを考え、話し合う高校生の姿が見られてよかった」と振り返る。「コンテストも、自治体の方に協力を仰いで作品制作を進めているグループもあると聞き、そのような積極的な姿勢が見られてうれしい」と話す。
同委員の片山彩香さんは「茨探をきっかけに、普段生活する地域を見つめ直してほしい。高校生の皆さんのご応募を楽しみにしている」と参加を呼び掛ける。