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水戸産業技術専門学院が大洗駅待合室のベンチ製作

ベンチ製作を行う学生

ベンチ製作を行う学生

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 水戸産業技術専門学院で現在、大洗駅の待合室に設置予定のベンチ製作を行っている。

ベンチ製作を行う学生

 現在、改修工事を進めている鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の大洗駅。製作は、同社の「いばらき海と山の地域連携事業」と農林中央金庫の「国産材利用拡大活動」として行う。国産材利用拡大を目指す活動を展開する農林中央金庫と茨城県森林組合連合会が協力し、茨城県産木材である「八溝材」を提供した。

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 水戸産業技術専門学院が大洗鹿島線常澄駅に近く、多くの学生が同路線を利用し通学することから、同社がベンチ製作を打診。同校の建築システム科の1年生18人が、幅1メートル、長さ2メートル、高さ45センチのベンチ4脚とテーブル6つの製作に取り組んでいる。

 材料に使う「八溝杉」は、栃木県・茨城県・福島県の県境にある八溝山(やみぞさん、標高1022メートル)周辺で伐採された物。茨城県森林組合連合会の佐藤信聡さんによると、「八溝杉」は木目や赤身の色の美しさ、曲げに強いなどの特長があり茨城の風土に合った素材だという。

 ベンチは、大洗駅待合室改修のデザイン設計を手掛ける一級建築士・石井邦明さんが、待合室の雰囲気や大洗町に合う「海の波」をイメージしデザインした。「脚のホゾ部分は、学生たちの個性が出て自分が作った物と分かる。学生が手仕事で作ったという達成感を得てくれたら」と話す。

 同校の小室順一主任は「学生たちは部材の寸法取りに苦労していた。一つ一つは単純な加工でも、別パーツとの差が2.5ミリなど工業製品のような正確さが必要だった」と振り返る。「手触りや肌触りの安心感を学んでほしい。まずはやってみるという大切さも学んでほしい」とも。

 建築システム科1年の荒川拓斗さんは「一つ一つ手仕事なので、ケガをしないよう意識しながら製作している。もともとものづくりは好きだったが、ベンチ製作を通してあらためてものづくりの楽しさを知った」とほほ笑む。

 ベンチは10月末の設置を予定する。