初代クラウンが現在、茨城トヨペット水戸千波店(水戸市千波町)で展示されている。
初代クラウンの正式名は「トヨペット・クラウン」。1955(昭和30)年1月に製造を開始し、以来16年間「トヨペット・クラウン」として販売。1971(昭和46)年に「トヨタ・クラウン」と名称を変えた。
トヨタ自動車では、今年5月から国内販売会社(レクサス除く)4系列による全車種扱いがスタート。茨城トヨペットでは、1956(昭和31)年の創業以来初めてクラウンが取り扱えるようになった。同社の倉庫で保管していた初代クラウン(トヨペット・クラウン)を復元し、10月28日から展示している。ボディー、エンジンや内装、足回りまで修復。当時のカタログも復刻させた。
展示するのは、トヨペット・クラウン1900デラックス。車両型式はRS31で、90馬力エンジンを搭載した、当時最高級の4ドア。同社では、11月から新型クラウンの販売を開始。初代クラウン(トヨペット・クラウン)と新型クラウンの見比べもお勧めだという。
茨城トヨペットプランドプロモーション室推進課課長の相川慎治さんは「復元して、トヨペットにクラウンが帰ってきて、『おかえりなさい』という気持ち。まるで生き別れになっていた子どもが帰ってきたよう」と喜びをにじませる。
「『いつかはクラウン』というキャッチコピーが象徴していたように、クラウンは最高峰のクルマ。初代クラウンから、細部に至るこだわりや熱い思いが込められ、65年続く今もその気持ちが残っていると感じる。展示を通し、会話が弾むきっかけになれば」とも。
営業時間は平日=9時30分~17時30分(土曜・日曜・祝日は18時まで)。月曜定休。初代クラウン(トヨペット・クラウン)は展示のみで、試乗は行わない。