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水戸にキーマカレー専門店 「格闘酒場 貫一」店主が新店舗、県産食材使い地元応援

「カレー屋キック」店主の小林キック正人さん

「カレー屋キック」店主の小林キック正人さん

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 水戸市酒門町の六差路近くに12月8日、キーマカレー専門店「カレー屋キック」(水戸市酒門町、TEL 029-353-8230)がオープンした。

茨城キーマカレー

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 店主の小林正人さんは水戸市出身。中学2年から高校3年までキックボクシングに打ち込み、18歳でプロデビューを果たした経歴を持つ。高校時代、ヘリコプター操縦に興味を持ち、学生生活とキックボクシングの合間にヘリコプター操縦のライセンスを取得。高校卒業後は、語学留学で1年半ほどハワイに滞在した。一時帰国後に海外での就業予定だったが、縁あって飲食店で勤務することになったという。

 小林さんは飲食店のエリアマネジャーを担当するまでに至ったが、体調を崩し退職。2006(平成18)年、父が経営する「やきとり・大衆割烹 貫一」の名を受け継ぎ、店内にプロレスリングを備えた「格闘酒場 貫一」として店を構えた。営業開始から14年たった今年、新型コロナウイルスの影響により3月下旬から貸し切りのキャンセルや来店客減などが続いた。4月、5月は緊急事態宣言による営業自粛で、デリバリーに切り替えたものの売り上げが大きく減少。小林さんは「給付金もありがたい話だったが、それでも(資金が)足りない状況だった」と振り返る。「コロナ禍の中で今後を考えた時、好きな飲食業を続けたいと思った」と話す小林さん。前店を10月末で閉店し、父の代から40年続いた「貫一」の名に幕を下ろした。

 新たな挑戦には、デリバリーやイベント出店時に好評で、近隣にない「キーマカレー」専門店を選んだ。小林さんは「あえてメニューを絞ることで挑戦したかった」と話す。営業形態を、店内飲食、テークアウト、イベント出典などでのキッチンカー、弁当配達の4つとした。

 メニューは、茨城県のブランド豚「常陸の輝き」と那珂市産のコシヒカリ「大輔米」、常陸大宮市産の「奥久慈卵」を使った「茨城キーマカレー」(並盛り=780円)、モッツアレラチーズを中心に複数のチーズをブレンドしたチーズソースを掛けた「チーズキーマカレー」(並盛り=1,000円)、クラッシュしたナッツ類をまぶした「ナッツキーマカレー」(並盛り=900円)、フライドガーリックと生みじん切りのニンニクを掛けた「ガーリックキーマカレー」(並盛り=900円)の4種。状況に応じて、小林さんの気分で変わる「気まぐれカレー」も用意する。カレーの付け合わせのピクルスに使う野菜も茨城県産にこだわる。(テークアウトはピクルス無し)座席は16席。

 サイドメニューでは、茨城県のブランド豚「常陸の輝き」を使った自家製の「ローストポーク」(380円~)もお薦めという。「せっかく茨城に生まれて、茨城に店を構えているので、茨城県の生産者を応援したい。当店の商品を通して、茨城食材のおいしさを知ってほしい。ゆくゆくは地元食材を使った『ご当地カレー』として、各地に広げていけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は、11時~14時、17時~21時。月曜定休。

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