福来(ふくれ)みかんの果汁を使った大学生向けイベント「いばたんお菓子教室」が12月20日、かすみ公民館(茨城県稲敷郡阿見町)で開催される。主催は茨城炭酸部。
茨城炭酸部は茨城大学の大学生が中心となった学生団体。茨城大学の職員が茨城県かすみがうら市で栽培してきた福来みかんを使ったサイダーの商品開発を呼び掛けたことから、2017(平成29)年5月に発足。代表は茨城大学農学部3年生の上田拓郎さんが務める。
2018(平成30)年2月、福来みかんの果汁を使った「福来サイダー」の商品開発に成功。茨城炭酸部担当者によると、福来みかんならではの爽やかな香りと控えめな甘さが特長でお酒に合わせても楽しめる大人向け商品という。同年4月から販売も始め、現在は15店と取引をしている。今年、筑波山地域ジオパーク認定商品に選ばれた。
今年度の「福来サイダー」の製造過程で、福来みかんの果汁が余ってしまったことから同イベントを企画。果汁を使った菓子を作りたいという団体内の意見と団体の新規メンバー募集も兼ねる。
当日は、福来みかんの果汁を使った菓子作りをはじめ、「福来サイダー」の試飲や、福来みかんの果汁を使ったノンアルコールカクテルの提供も行う。団体説明も行う。
茨城炭酸部の島田さりかさんは「福来サイダーを通じて地域をつなぐ架け橋のような存在になれれば。イベントでは楽しくおしゃべりしながら一緒にお菓子を作りたい」と話す。
開催時間は10時~16時。参加無料。申し込みはメールと公式ツイッターへのメッセージで受け付ける。