茨城大学ラグビー部が11月21日、全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(地区対抗)関東2区リーグで初優勝し、来年1月に愛知県パロマ瑞穂ラグビー場で行われる「第71回全国地区対抗大学ラグビー大会」に地区代表として出場することが決まった。
11月21日に行われた関東2区リーグ予選の決勝戦では高崎経済大学と対戦。21対7で勝利し、1947(昭和22)年の創部以来の悲願である全国大会出場を達成した。
茨城大学ラグビー部員は現在18人。今年は新型コロナウイルスの影響で大学施設が閉鎖となったことから、鯉淵学園農業栄養専門学校(水戸市鯉淵町)のグラウンドを借りて練習していた。休校期間に空いた練習のしわ寄せが土日に集中し、部員が集まって練習することが難しかったという。
「練習機会の確保が大変だった」と話すのは主将の菅井碧宙(あおぞら)さん。ある日、日立製作所ラグビー部から「一緒に練習はどうか」と誘いを受けた。日立製作所ラグビー部との合同練習は平日の夜だったこともあり、練習に参加できる部員が増えたという。
菅井さんは「予選までにチームを仕上げられるか不安だった。部員一同が緊張感を持って練習に取り組むことで、短期間でチームを仕上げることができた」と話す。「ノーサイドの笛の後にOBの方からおめでとうと祝辞を頂いた時、今まで遠かった本戦出場を実感した」と決勝戦を振り返る。
「多くの方々の協力があって活動することができ、本戦出場という結果が出た」と感謝の気持ちを話す。「本戦への出場権を手にしてから、私たちの見えないところでも多くの人がチームを応援してくれている。その方々の気持ちにも応えるべく、瑞穂のグランドで茨城大学ラグビー部を表現したい」と初の全国大会へ向け意気込む。
全国地区対抗大学ラグビー大会の初戦は来年1月2日。東北大学と対戦する。