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水戸の居酒屋「木村屋」が業態転換 「麺処 諭吉」プロデュースのラーメン提供へ

(左から)「和&イタリアン 木村屋」の木村さん、「麺処 諭吉」の古久保さん

(左から)「和&イタリアン 木村屋」の木村さん、「麺処 諭吉」の古久保さん

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 水戸の居酒屋「和&イタリアン木村屋」(水戸市城南、TEL 029-210-1262)が1月16日、ラーメン店「麺処 諭吉」(水戸市双葉台)がプロデュースするラーメンの提供を始めた。

「醤油SOBA」

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 2019(令和元)年11月に居酒屋としてオープンした同店。魚貝を使った創作料理などを提供する居酒屋として、飲み会や宴会などで利用されていたが、新型コロナによる営業時間短縮などの影響で、昨年度末の売上は前年比約3割まで落ち込んだ。

 店主の木村良平さんによると、今月8日、近隣地域の緊急事態宣言や茨城県内の新規陽性者数増加を受け、知人だった「麺処 諭吉」店主の古久保諭さんにランチ営業やラーメン提供について相談。「社員を守りたい」と思いを告げると、すぐに古久保さんが経営する「諭吉」の自家製麺、スープ、チャーシューの卸しが決まったという。社員と共に古久保さんの店でラーメンづくりの手法を学ぶ傍ら、「諭吉」のスープと「木村屋」で仕入れる食材を使ったスープやメニュー開発を行い、昼営業にこぎ着けた。

 メニューは数種類の貝と鶏ダシのWスープに細麺、チャーシュー、玉ねぎ、スライスしたトリュフを載せた「醤油SOBA」、「塩SOBA」(以上、850円)をはじめ、「チャーシューDON(300円)」、スライスしたトリュフを載せた卵かけご飯「トリュフのTKG(350円)」など。

 替え玉となる「和えSOBA」は、しょう油、塩(以上、250円)、トマトバジル、バルサミコ(以上、350円)、サルサ(400円)、ガーリック(300円)の6種類を用意する。

 古久保さんは「県独自の緊急事態宣言も発令され、飲食店は先行きが見えない。特に居酒屋は、かき入れ時や営業時間を失い厳しい状況」と話す。「お客さま自身も、本当はその店に行きたくても、夜に居酒屋に行くのは難しいと思う。昼の営業にすることで、好きな店を応援できるという人もいるのでは」と、「木村屋」の業態転換プロデュースの背景を語る。

 座席はカウンター席、テーブル席、座敷席を合わせて計26席を配置する。内装などは変えず、これまで取り扱っていた食材やそれぞれの店の技術などを掛け合わせ、withコロナ時代に対応する。

 木村さんは「昼営業初日には、開店を待つお客さまの姿を見るなど、居酒屋ではなかった経験もできた。食材もなるべく茨城のものを使い、近隣の会社や学生、女性にも喜んでいただけるラーメンになっている。まずは、『諭吉』での教えに忠実にお客さまに喜んでいただけるよう頑張りたい」と意気込む。テークアウトなどは今後検討していくという。

 学生は替え玉1玉無料。制服や学校指定のジャージ以外は学生証の提示が必要。

 営業時間は11時~売り切れ次第終了。

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