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京成百貨店にすし店「一華」 前運営会社から社員・パートら11人引き受け

カウンターに立つ飛田社長

カウンターに立つ飛田社長

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 京成百貨店9階のレストランフロアに12月10日、すし店「一華(いちはな)」がオープンして1カ月がたった。

マグロの希少部位の握り

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 同店は、日立市に本社を置き、魚介類販売やひたち南ドライブイン(日立市大和田町)などを手掛ける「飛勘水産」が運営する。昨年、前店の撤退をきっかけに、同百貨店側から出店を打診されたという。

 くしくも、同フロアの前テナントがすし店。「前店の社員を引き受けられるか」との百貨店担当者の相談に、2代目社長の飛田佳英社長は「残ってくれるのならありがたい」と、社員1人、パート10人全員を引き受け再雇用。「日立南ドライブイン」内にある「一平鮨(ずし)」の姉妹店として出店した。

 「一華」の五十嵐雄三店長は「出店には京成百貨店担当者の熱意が大きかった。私自身正直戸惑いはあったが、社長は、社訓の『人を大事にする』を貫き、雇用も決めた。コロナ禍ではあるが、今年の会社のテーマは『挑戦』。『まずはやってみよう』と一致団結した」と話す。

 同店では、魚のおいしさを知ってほしいと本マグロにこだわる。1974(昭和49)年から培ってきた魚屋としての目利きを売りに「魚屋が目利きし、さばき、握るすし」を提供する。一番人気は大トロ2貫、中トロ2貫、赤身2貫、中落ち軍艦2貫の「本マグロづくし(2,700円)」で、赤身2貫・蒸しえび・お任せ3貫などが楽しめる「華(1,500円)」、中トロ2貫、白身2貫、あぶりサーモン、カニ・生エビ・帆立・イクラ・ウニが乗った「特選ずし(2,800円)」などがある。マグロの希少部位を集めた1日10食限定の「希少部位の握り(10貫=2,800円)」も人気という。メニューは一部を除き、テークアウトに対応する。

 五十嵐店長は「魚屋として質にこだわっている。素材そのものをシンプルに召し上がっていただきたい」と話す。

 飛田社長は「魚のおいしさは食べてもらうのが一番。地元である日立市の方もたくさん応援してくれている。うちの会社が大事にする『人』とは、お客さま、従業員、関連業社の人など縁ある方全て。(出店は)底からのスタート。今はどんどん挑戦して、何でも楽しんでいこうと社員にも伝えている」と話す。

 営業時間は11時~20時。

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