水戸青年会議所が2月21日、ウェブセミナー「みらい部 ~みんなで広げる地域の防災・減災~」を開く。
水戸青年会議所は2013(平成25)年12月に水戸市と災害発生時に救援物資の調達や供給、応急復旧などに関わる協定を締結している。市の要請を受けた場合、同青年会議所は会員の専門的な設備や技能に加え、全国に広がるネットワークを生かし、災害対応で協力するというもの。
東日本大震災から10年を迎えることや、令和元年東日本台風による那珂川の氾濫時に、横のつながりの重要性が高まったとして、同イベントを立ち上げた。新型コロナウイルス感染症感染防止のため、オンライン会議システム「ZOOM」を活用する。
当日は、水戸市市民協働部 防災・危機管理課小林良導課長による講演「かんがえよう!水戸市の防災・減災」のほか、防災士の資格を持つお笑い芸人でいばらき大使や常総ふるさと大使を務める赤プルさんによる講演「きいてみよう!防災・減災のはなし」を行う。
住民一人一人の防災行動計画となる「マイ・タイムライン」を作成するワークショップも行う。災害発生時、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し考え、自らの命を守る避難行動の指針とする。
「みてみよう!災害対応の現場」として、自衛隊茨城地方協力本部、日本赤十字茨城県支部、水戸市市民協働部防災危機管理課の活動も紹介する。
紹介するのは、東日本大震災(茨城県)、2019(平成27)年9月関東・東北豪雨(常総市)、令和元年東日本台風(水戸市)などの災害現場の自衛隊員の活躍、新型コロナウイルス感染症に係る救急隊員や医療従事者の活躍など。
水戸市市民協働部防災危機管理課は、水戸市の防災倉庫に備蓄している防災備蓄品のサンプルの展示や感染症拡大防止に伴う避難所設営に関連したセパレートや段ボールベッドなどの紹介を行う。
同会議所まちづくり委員会副委員長の蛯名雄太郎さんは「数日前も福島県沖での地震が起きるなど、災害はいつ起きてもおかしくない。いざ発生してから行動するにもあらかじめ準備しておかないとスムーズな動きがとれない。日頃から興味関心を持って準備をして、その意識を自分だけでなく、周りとも共有してほしい」と参加を呼び掛ける。
「マイ・タイムライン」など、当日使う資料は、水戸青年会議所公式サイトでダウンロード配布する。
開催時間は14時~17時。申し込みは、水戸青年会議所公式サイトの専用フォームで受け付ける。参加無料。定員は先着100人。締め切りは2月20日。