水戸商工会議所が2月25日、空き店舗と出店希望者のマッチングを推進しようと水戸のまちなかの空き店舗情報を発信するウェブサイト「水戸まちなか空き店舗ナビ」を開設した。
まちなかの空き店舗物件情報を広く発信することで、出店希望者と空き店舗物件をマッチングする機会を設け、空き店舗を解消して商店街の連続性を創出し、中心市街地全体の魅力向上を図る目的。
掲載エリアは水戸駅から大工町周辺の水戸市中心市街地。サイトでは、物件のお薦めポイントを掲載するほか、家賃や面積、物件写真といった基本的な物件情報に加え、動画で詳細を確認できる物件もある。空き店舗補助金や融資の情報も掲載する。
検索機能も備える。探したい物件は、エリアや条件で検索できるほか、一覧での確認もできる。特集ページでは、エリアごとの特徴を紹介する。
水戸商工会議所担当者によると、水戸市中心市街地の空き店舗率は、令和元年度で18.7%という。平成28年度の23.3%からは改善傾向となっているが、「中心市街地活性化基本計画」で設定する令和3年度の目標値16%とは大きな開きがある状況。同会議所担当者は「今後、コロナ禍の影響によって、悪化することが予想される」と話す。
水戸商工会議所では、平成30年度から「水戸まちなか空き店舗見学ツアー」を開き、空き店舗物件と出店希望者を直接マッチングし、実際の出店などに結びついた例もある。同ツアー終了後も、同会議所に空き店舗情報の問い合わせが数多く入っているという。
掲載物件は2月25日現在で28件。順次更新する。