JR 東日本水戸支社が3月10日、水戸の今昔の変化を感じながらまち歩きを楽しむことができる企画「歴史講談水戸漫遊」を始めた。
同企画は、水戸駅周辺と偕楽園~水戸城址エリアの「水戸の城下町 MAP(幕末版)」と位置情報(GPS)を活用する。現代と江戸時代の地図を切り替えながら自分の歩いている場所を位置情報で表示することで、今と昔の対比を楽しみながら街歩きできる。
市内21カ所の講談スポットでは、水戸出身の講談師・神田真紅(しんく)さんによる歴史講談が再生できるほか、江戸時代から続く老舗や、水戸グルメを楽しめる店舗などで、ブラウザー上から表示できる「梅の御紋パスポート」をスタッフに提示すると特典が受けられる。
観光スポットとして、「義公生誕の地(水戸黄門神社)」や「茨城県三の丸庁舎」など7カ所を紹介する。同イベントは、実際のまち歩きのほか、オンライン上でも楽しむこともできる。
監修は茨城大学の小野寺淳教授が務めた。江戸時代の古地図や旅、茨城県内の近世・近代の景観変化などを主に研究。著書には「茨城『地理・地名・地図』の謎 意外と知らない茨城県の歴史を読み解く!」(じっぴコンパクト新書)、「国絵図読解事典」(創元社)などがある。
同社企画担当者は「街歩きに欠かせない、食事や土産スポットのお得情報もお届けする。古地図を片手に、講談師によるリズミカルな講談を聞きながら、江戸時代の水戸に思いをはせていただけたら」と話す。