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水戸で社会人野球・カーディーラー対決 茨城日産が初陣勝利

初陣を飾った茨城日産の選手たち

初陣を飾った茨城日産の選手たち

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 ノーブルホームスタジアム水戸(水戸市見川)で4月19日、社会人野球のカーディーラー野球対決「茨城トヨペットvs.茨城日産 モビリティマッチ2021」が行われた。

(左から)茨城トヨペット選手、茨城日産選手

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 茨城日産と茨城トヨペットは、共に本社を水戸市に置くカーディーラー。創業75周年に合わせ新設した社会人野球チームの茨城日産が、茨城トヨペットと初のオープン戦に臨んだ。

 初回、茨城トヨペット・斎藤元輝内野手と本間辰弥外野手のヒットで1点を先制。四回に茨城日産・大森海斗内野手のタイムリーヒットで同点に追い付き1-1。六回裏には日産・西野護内野手がタイムリーヒットで2点を追加し、3-1。続く七回にも日産が1点を加え、八回には日産・入江空投手が最速149キロの好投を見せた。八回裏にはトヨペット・武藤公則投手が140キロ前後の投球で2者連続三振に抑えるも九回表に得点に結び付けられず、日産が4-1で初戦を白星で飾った。

 試合後のヒーローインタビューで勝利投手の日産・西野護内野手は「多くの皆さまのおかげ」と感謝を話し、「(茨城日産は)始まったばかりのチーム。今後、まずは都市対抗を目指して頑張りたい」と先を見据える。

 新型コロナの影響で、全体集合は3月の1度きり。全選手25人中23人が4月に入社した新入社員(関連グループ会社含む)で、営業マンとしての仕事の傍ら週2回の練習と個人練習に励んできたという。

 日産・渡辺等監督は試合を振り返り「バッテリーがしっかりと流れをつくってくれた。思いの外頑張ってくれて上出来」と笑顔を見せ「仕事でも、野球をきっかけに社内外で会話が生まれるなどして、新しいつながりができれば」と期待を寄せる。

 25人の中で、1年早く入社し野球部新設を待っていたというキャプテンの田中悠也外野手。兄の影響で幼稚園の時に野球を始めた。「会社では営業として半年。やっと車の知識が付いてきたところ。(社会人になって)会社の看板を背負っているんだと改めて感じた。仕事も、野球で鍛えた忍耐力で乗り越えていけたら」と話した。

 トヨペット・幡谷定俊社長は「勝つつもりでいた。三回くらいまでは(トヨペットに)流れがあったが、四、五、六回と三者凡退が続き流れが悪くなってしまった。日産はまとまりのあるチーム」と振り返る。「今回、社員など関係者のみの来場にもかかわらずこれだけ盛り上がった。改めて野球やスポーツは地域を明るくする力を持っていると実感した。今後、同じ水戸を拠点にするJR水戸支社と3社で地域を盛り上げられたら」と話した。

 トヨペット・野口裕貴監督は「水戸から新たなチーム(茨城日産)が誕生し、うれしい半面手ごわい相手でもある。今後、同じディーラー同士、地域を引っ張っていき、社会に貢献していけたら」と話し、「5月末から始まる日本選手権予選は全て社会人チーム。1つ、2つと勝ち上がって本選に進めたい」と意気込む。

 茨城トヨペットの試合は、5月末の日本選手権関東予選。茨城日産の試合は、8月の都市対抗野球茨城県予選。(練習試合は除く)

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