水戸の「スーパー銭湯 やまの湯」(水戸市笠原町)が7月18日、熱波師から直接レクチャーを受けられる「熱波師体験会」を開いた。
熱波師は、サウナ室内でサウナストーンに水やアロマ水をかけることで水蒸気を発生させ、タオルで利用者に風を送るパフォーマンスを行う人を指す。
昨今のサウナブームを受け企画した今回のイベント。参加者はサウナやロウリュについてプロの熱波師から学び、利用者がいるサウナで熱波師のパフォーマンスを体験した。ロウリュは、サウナ室内に水蒸気を充満させることで、体感温度を上げて発汗作用を促すフィンランドのサウナ入浴法。
講師は、女性プロ熱波師としてフリーで活動するレジェンドゆうさんが務めた。レジェンドゆうさんは、ドイツサウナ協会認定アウフギーサー。アウフグースと呼ばれる、ロウリュで発生した水蒸気をタオルなどであおいで風を送る技術を用いる。元々サウナが好きだったわけではないが、前職で熱波師の仕事と出合い、魅力に気付いたという。「お客さんの笑顔や言葉を直接もらえるのがやりがい」と話す。
ゆうさんはプロ熱波師として活動する際、自分のやり方を「レジェン道」と名付けた。レジェン道の特徴は、一人一人に向き合って仰ぎ、客を大切にすることだという。今回のイベントについて、「参加者の方の反応も良かった。サウナの楽しさや熱波師として風を送る側の大変さを知る機会になれば」と話した。
プロの熱波師から直接レクチャーを受けて熱波師体験ができる機会は全国的に珍しく、料金が高額になってしまう場合が多い。栃木県から参加した男性は「他のイベントに比べ、料金が4分の1程度なのも魅力。お客さんの暑そうな顔や反応を直接見るのが楽しい」と話した。
同イベントは8月15日にも開催予定。山野和哉社長は「コロナ禍で、多くのイベントが中止になり楽しみが減ってしまったと思う。しっかり対策をした上で、できることは積極的にやっていきたい。イベントが日常の楽しみの一つになってほしい」と意気込む
午前と午後の2部制で、参加費は3,000円(別途入浴料660円)。参加には事前申し込みが必要。申し込み、問い合わせは同銭湯(TEL 029-244-1126)へ。