水戸の「まちなか・スポーツ・にぎわい広場(M-SPO)」(水戸市南町)に9月6日、芸術家イサム・ノグチがデザインした遊具彫刻「プレイスカルプチュア」が常設設置された。
イサム・ノグチは米国ロサンゼルス生まれ。少年期は日本で育ち、その後渡米。ニューヨークを拠点に肖像彫刻や舞台美術、ランドスケープデザインなど幅広い活動を行った。
今回展示する「プレイスカルプチュア」は、東京都美術館(東京都台東区)で今年4月24日から8月29日まで開催された「イサム・ノグチ 発見の道」に展示されていた物。同チェアは同展の企画趣旨に賛同した茨城放送の協力で新たに制作した。展覧会終了に伴い、茨城ロボッツグループがM-SPOに設置した。作品は、よじ登ったり、またがったりして自由に遊ぶことができる。
作品お披露目後の記者会見には、茨城ロボッツ・茨城放送代表の堀義人さん、高橋靖水戸市長、東京都美術館学芸員の中原淳行さん、公益財団法人イサム・ノグチ日本財団事務局長の池田文さんの4人が登壇した。
堀さんは「水戸芸術館と京成デパート、水戸のランドマーク2つとプレイスカルプチュアがマッチしていて、大変うれしく思う。芸術の街として、市民がアートに触れる機会を増やしたい」と話す。
高橋市長は「民間と行政がしっかり連携をしながら、中心市街地の活性化と芸術文化の振興、発展につなげられるように協力していきたい」と話す。