水戸の明利酒類（水戸市元吉田町）が11月24日、アルコールを活用した手指消毒液「MEIRIの消毒」の販売を始めた。

　「MEIRIの消毒」は厚生労働省から指定医薬部外品の製造販売承認を得た手指消毒液。

　同社は、コロナ禍の消毒液不足を機にアルコールを取り扱う企業としての社会的使命を再確認。昨年4月から社内若手社員を中心に「チームMEIRI」を立ち上げ、アルコールを活用した公衆衛生事業に取り組んできた。社長室長の加藤喬大さんは「酒や調味料製造で培ってきた技術と知見を生かしてウィズコロナ時代の公衆衛生に貢献する企業になるため、アルコールのインフラ化を見据えて新たな活用方法を模索してきた」と話す。

　昨年11月には経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」補助事業者に採択され、約1億円の設備投資を行い、医薬部外品製造業の免許を取得。これまでの医薬品・指定医薬部外品以外の高濃度アルコール製品扱いとなる「MEIRIの除菌」から、手指・皮膚に使用できる指定医薬部外品（薬機法に基づく）「MEIRIの消毒」として開発・販売できるようになった。

　公衆衛生事業に参入し「MEIRIの除菌」「MEIRIの消毒」販売に至ったこの取り組みは、2021年度グッドデザイン賞を受けている。

　「MEIRIの消毒」の価格は、1リットル＝1,210円、5リットル＝3,850円、20リットル＝1万2,100円。同社公式サイトや大手ECサイト、取扱代理店で販売する。