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茨大ラグビー部が関東2区リーグ2連覇 全国大会で1年の「証明」へ

茨城大学ラグビー部メンバー

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 茨城大学ラグビー部が11月23日、全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(地区対抗)関東2区リーグで優勝した。

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 来年1月にパロマ瑞穂ラグビー場(愛知県名古屋市)で行われる「第72回全国地区対抗大学ラグビー大会」に地区代表として出場することが決まった同部。

 同大会は全国大学選手権に出場できないチームが参加。「もう一つの大学ラグビー選手権」として、全国で親しまれている。

 昨年、新型コロナの影響で練習ができない中で、1947(昭和22)年の創部以来の悲願である全国大会出場を達成した同部。今年は、関東2区リーグ予選で所属する6チームと対戦し、4勝。全国大会へ駒を進めた。

 茨城大学ラグビー部員は現在20人。昨年に続き、新型コロナウイルスの影響を受け、1回2時間まで、プレー中のマスク着用など、さまざまな制限があったという。体をぶつけ合うフルコンタクトを伴う練習が解禁となったのは、同リーグ予選が始まる約1週間前。主将の足名匠吾さんは「予選まで試合ができなかったので不安はあったが、結果的に予選を重ねる中でどんどんいい状態になっていった」と振り返る。

 大西有(たもつ)監督は「思うように練習ができない中で、自分や自分たちに足りないことは何か、目指す姿であるためにどうしたらいいかを分析し、理解し、行動に移すことができている」と話す。「主将のケガもあり、4年を中心にまとまった。主将も全国大会には復帰も見込める上、一人一人の試合中の責任感も増し、チームはいい状態」とも。

 今年のチームのスローガンは「prove(プルーブ)=証明する」。足名さんは「昨年は全国大会に出ることが目標で、全国では点を取ることができなかった。今年は、まず地区リーグで優勝し、全国大会で1勝し、応援してくれた人たちにこの1年を『証明』したい」と意気込む。

 OB会の遠征などの支援を含め、地域の中での広がりも生まれている。大学の休校時に鯉渕学園(水戸市)が運動場を貸し出したほか、日立製作所ラグビー部との合同練習の誘いもあるという。

 足名さんは「茨城大のラグビー部は勉強もラグビーも頑張ろうという意識が共通しているのが誇りでもある。まだまだコロナの影響で制限も多く、思うようにいかない人たちもいると思う。明るいニュースで誰かの励みになれたら」と笑顔を見せる。

 全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会の初戦は来年1月2日。茨城大学ラグビー部はパロマ瑞穂ラグビー場で東海・北陸代表の愛知学院大学と対戦する。

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