自動車販売の「茨城トヨペット」(水戸市千波町)が12月7日、オンラインでモータースポーツゲームをプレーするクラブチーム「e-NE(イーネ)」を創設した。
いばらきeスポーツ産業創造プロジェクト推進協議会の会長で同社の幡谷俊一郎副社長がチームの代表を務める。eスポーツの普及と自動車への関心を高めてもらおうと結成した。チームメンバーは、茨城県内に拠点を置くサービスエンジニアを中心とした社員25人。TGR TEAM SARDの脇阪寿一さんとレーシングドライバーの中村雄一さんも協力する。
チーム名の「e-NE(イーネ)」は、「eスポーツ」と「カーボンニュートラル」を組み合わせた造語。チームスローガンは「目指せ!!e-いばらき 全国ナンバーワン」。チームでは、地域と連携した地域活性化を目指す。
当日は、発足式とPS4ソフト「グランツーリスモ」による「IBARAKI TOYOPET GR CUP」を開催。社員や県内から来場した一般参加者の合計24人が、コース1周のタイムや順位を競った。
発足式では幡谷代表が「eモータースポーツの発展とともに、正しい運転の仕方などを伝えていければうれしい。皆さまからいいねと言われるようなそんなeスポーツチームを目指す」とあいさつ。大井川和彦知事から「このクラブチームのメンバー、茨城県の代表、さらには日本代表として世界の舞台に立つ日が訪れることを期待している」とのビデオメッセージも送られた。
会場には、高橋靖水戸市長も駆け付け、「2019(平成31)年の茨城国体で、初めて国体の文化事業としてeスポーツが採用され非常に話題となった。コロナ禍で中止となってしまっているが、水戸市でも、姉妹都市の重慶市(中国)とのeスポーツによる交流なども再開していきたい。eスポーツを通じて、地域の活性化につながる活躍をしていただきたい」とエールを送った。