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茨城教育委員会「IBARAKI ドリーム★パスAWARD」 つくば工科高がグランプリ

選出された16チーム

選出された16チーム

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 茨城県内の中高校生によるビジネスプランのプレゼンテーション大会「IBARAKIドリーム★パスAWARD」が1月30日、オンラインで開かれ、県立つくば工科高(つくば市谷田部)のチーム「Iris(アイリス)」が最優秀の総合グランプリに輝いた。

県立つくば工科高(つくば市谷田部)のチーム「Iris(アイリス)」発表の様子

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 主催は茨城県教育委員会。「IBARAKIドリーム・パス事業」は、2019年7月に茨城県内の中高生を対象に始まったもので、地域の課題発見・解決に向けた企画立案や実践を通し、夢の実現に向けて積極的に挑戦するアントレプレナーシップ(起業家精神)を持った人材を育成しようと進めている。

 応募のあった190チームから選出された16チームが、「地域課題解決型」「開発型」に分かれ、最終のプレゼンテーション大会に臨んだ。

 総合グランプリは、「街中案内及び歩行補助を目的とした屋外自動走行システムの開発、研究」。つくば工科高3年の小山雄矢さん、台野智也さん、田中夏稀さんの3人が、高齢者や障がいのある人などへの歩行を補助するシステム「IRIS(アイリス)」を開発。開発のきっかけは、小山さんの網膜剥離(もうまくはくり)があったという。盲導犬の存在や頭数の課題から、自動走行ロボットの制作に取り組んだ。GPSの誤差を課題と捉え、点字ブロック上を移動するロボットが、青信号を認識するほか、手をかざしている間だけ走行するといった仕組みとした。

 茨城県教育委員会の小泉元伸教育長は「課題の把握はもちろん、課題を解決する具体策の提案、実践活動が素晴らしかった。プライドを持ってこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。

 受賞を受け、小山さんは「一生の宝にしたい。この事業を通じてつながった企業の人などに技術的支援をいただいた。達成に近づけたことを感謝したい」と喜びを見せた。

 そのほかの受賞は以下の通り。金賞=「HOKOTA STYLE~空き家×小倉百人一首かるた~」(鉾田第一高校1年)、銀賞=「茨城町における里山の整備と間伐材を活用したビジネスプランの提案」(茨城東高校3年)、「ゴミの山を宝の山に-sweet potatoes will be your knight-」(勝田高校2年)、銅賞=「ニホンミツバチが住める里山を育てる~海一発ニホンミツバチを増やそうプロジェクト~」(水海道高校1~3年)、「地図のオープンデータを活用しリサイクル拠点の情報共有を行いつくば市でのゼロ・ウェイストの推進を図る」(茗溪学園高校2年)、敢闘賞=「点と点がつなぐ世界」(水戸第三高校2年)、「古文直訳システムの開発」(並木中等教育学校4年)、審査員特別賞=「土壌pHがイネの生育速度に与える影響~細胞分裂と細胞成長からのアプローチ~」(鹿島高校3年)、「電気を通す布やゴムの開発」(竹園高校2年)。

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