水戸産の梅「ふくゆい」を使った菓子の販売が現在、偕楽園の好文亭近くの特設ブースで行われている。
同所で販売するのは、水戸菓子工業協同組合の有志が2015(平成27)年から始めた水戸産の梅の果実「ふくゆい」を活用し、新たな水戸のブランドとなる梅の銘菓をつくる「水戸梅お菓子プロジェクト」から生まれた商品。菓子は「第126回 水戸の梅まつり」に合わせ、市内洋菓子・和菓子店11社から18種類がそろった。2019(平成31)年から「水戸の梅まつり」の開催中に園内で販売してきた。
人気はカリカリのかりんとう生地の中にこしあんと梅ペーストを入れた「水戸乃梅かりんとう饅頭(まんじゅう)(3個=500円、6個=1,000円)、水戸産の梅ペーストと偕楽園の梅干し果肉を加えたあんを求肥(ぎゅうひ)で包み梅干そっくりに仕上げた「水戸梅小町(4個=800円、6個=1,100円)、「ふくゆい」ペーストと梅酒を使い、中はトロっと、外はシャリシャリとした食感が特徴の琥珀羹(こはくかん)「梅の宝石」(350円)。今年の新作として、水戸市のキャラクター「みとちゃん」を模し、中に梅あんを包んだ「みとちゃん人形焼」(3個=500円)。
ブースを運営する「万究」社長の関貴史さんは「今年は梅の開花もゆっくりで、いつもよりも長い期間観梅が楽しめるのでは。ふくゆいを使った商品が1カ所にそろうのはこの偕楽園期間中だけ。ぜひ立ち寄っていただけたら」と呼び掛ける。
販売を担当する常陸阿国ジャスミン(ひたちのおくにジャスミン)さんは「まだまだ『ふくゆい』が水戸にあるということを知らない地元の方も多い。観る梅だけでなく、食べる梅も水戸にはあるのだと知るきっかけになってくれたら」と期待を寄せる。
同所では3月6日・13日・19日・20日、茨城の郷土料理「あんこう汁」販売(11時~)を行う。
水戸観光コンベンション協会によると、偕楽園の梅は3月1日現在、全体の約3割となる767本、弘道館の梅は全体の4分の一となる149本が開花しているという。「第126回 水戸の梅まつり」は3月21日までの開催を予定する。