暮らす・働く 学ぶ・知る

ひたちなか海浜鉄道で初のサイクルトレイン実証実験 「新たな価値創出へ」

自転車を持ち込む参加者

自転車を持ち込む参加者

  • 0

  •  

 ひたちなか海浜鉄道で3月5日、サイクルトレイン実証実験が行われた。

阿字ヶ浦駅にある「ひたちなか開運鐵道神社」

[広告]

 同社がサイクルトレインの実証実験を行うのは今回が初めて。当日は、県内外のサイクリストなど8人が参加し、金上駅で、解体したり袋に入れたりしない状態の自転車を列車内に持ち込んだ。

 終点の阿字ヶ浦駅で降車すると、吉田千秋社長が、同駅に停留中だったキハ222を再塗装した「ひたちなか開運鐵道神社」を案内。「ひたちなか開運鐵道神社」の車内見学も行い、北海道を走っていたという車両のシンボルともいえる旋回窓や、二重窓の跡などを説明した。見学後は、自転車持ち込みの「海風ルート」、電動アシスト付きレンタサイクルを利用する「街乗りコース」に分かれ、それぞれ走行した。

 「海風ルート」では、ほしいも神社、酒列磯前神社、国営ひたちなか海浜公園外周、大洗・ひたち海浜シーサイドルートも含む海岸沿い、那珂湊おさかな市場を巡る約25キロのルートを走った。

 茨城県では2023年秋(10月~12月)、JRグループ6社と地域が一体となって、開催地での魅力的な観光資源の紹介、イベント開催、おもてなしに取り組む国内最大規模の観光キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」に参画。茨城県内を走る各鉄道会社のサイクルトレインを活用したサイクルネットワークトレイン構想などの企画を展開する予定。

 吉田社長は「サイクリストと列車を結びつけ、本格運行を湊線の新たな価値として、定着に向け掘り下げていきたい」と話す。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース