茨城町のビーガンガトーショコラ専門店「Marais Chocolate（マレ チョコレート）」（茨城町谷田部）が3月31日、オープン1周年を迎える。

ビーガンガトーショコラ「ラストフォーエバー」

　オーナーパティシエの武弓（たきゅう）真理さんがつくるガトーショコラ「ラストフォーエバー」（600円）は、動物性食材、白砂糖、小麦粉不使用の菓子で、バターやクリーム、卵を使わなくてもしっとりと濃厚な味わいなのが特徴。

　武弓さんは「第一声は『おいしい』。そのあとに『えっ、卵もバターも使っていないの？』と言われるのが理想」と話す。

　事務の仕事に長く携わっていた武弓さんは、会社員時代に好物のチョコレートを大量に食べることで、仕事や子育てなどのストレスを発散していたという。体が心配になり、食べるものを見直して勉強を始めると、体にやさしい「ビーガンスイーツ」の存在を知り、東京の製菓教室に通い学んだ。

　建築中だった自宅にお店のスペースを設け、2021年3月、一念発起して、同店を開いた。

　「あせらずに自分のペースで始めたかったので、宣伝などはほとんど行わなかった」と武弓さん。「口コミでお客さまが増え、繰り返し足を運んでくださる人もできた。日々のお客さまとのコミュニケーションは大切な時間。感謝の気持ちでいっぱい」と武弓さんは1年を振り返る。

　今後の目標は「これからも穏やかにゆっくりと、大好きなガトーショコラを焼いていくこと。長く愛される店になるよう、お客さまに寄り添いながら、私のお菓子を必要としてくれる方に届けていきたい」とほほ笑む。

　ガトーショコラ専門店としてオープンしたが、「動物性食材を使わなくてもおいしいお菓子ができるということを、もっと気軽にたくさんの人に知ってもらいたい」と「葛粉クッキー（160円）」も販売。継続して販売することも検討しているという。

　営業時間は金曜、第1・3土曜＝11時～18時。売り切れ次第終了。