茨城県を拠点に活動するアコースティックユニット「日々かりめろ」が3月22日、5作目のCDアルバム「115(ヒビゴー)」の手売り・手渡し販売1000枚を達成した。
「日々かりめろ」は、石岡市出身のこずえ(高田梢枝)さんと常陸太田市出身のきくP(菊池一俊)さんが2016(平成28)年10月に結成。「手売り・手渡しでアルバムを1000枚売る」を掲げ、結成から毎年1枚のペースでアルバムを発表している。
「自分たちの音楽を直接聞いてもらい、CDを直接買ってもらうことが応援してくれるファンを増やし、そのファンに直接感謝を伝えることができる唯一の方法」と、手売り、手渡し販売にこだわる同ユニット。
前作の4thアルバム『バラエティ大作戦』は404日で手売り1000枚を達成したが、同作は293日での達成となった。「やはり道のりは遠く大変だったが、『今回もなんとか達成できた』というのが率直な感想」ときくPさん。
同作はコロナ禍の中での発売だったことから、発売当初からイベントはなく、インストアライブもできないスタートだったという。逆境の中、全国のライブハウスを細かく回ることで、毎日のライブを実現。きくPさんは「新しい出会いもたくさんあった」と振り返る。
1000枚販売は、3月22日に福岡県福岡市舞鶴にあるライブカフェ「HOME」で達成した。この日は2022年春の九州ツアー千秋楽。きくPさんは「(アルバムは)日々かりめろをずっと応援にしてくれている皆さんに買っていただいた。当日は福岡県内だけでなく長崎県佐世保からも応援に来てくれる人もいた」と感謝をにじませる。
現在、次回作に向けた楽曲制作に入っているという同ユニット。「なるべく早めにレコーディングも済ませて今年中には6作目を発表したい。今年も昨年同様に東京での単独ホールワンマンもあり、4月から地元那珂市で隔月開催している『ガヤガヤ☆カミスガ』に出演しながらツアーを続ける。全国各地で開催されるフェスへの出演も内定しているので、これからも全力でやり続ける」と意気込む。「今年も『年間ライブ本数日本一』は日々かりめろになるはず」とも。
4月は関東・東北ツアー、5月は関西・山陰ツアー、6月はレコーディングと西日本ツアーを行う。11月27日は、東京ビッグサイトTFTホールで東京単独ホールワンマン「東京家族」を開催する予定。