早朝トークセッションイベント「安達の朝礼」が4月23日、シェアオフィスビル「M-Work（エムワーク）」（水戸市南町）地下1階で開催された。

参加者との集合写真

　声優・俳優・アーティストとして活躍する傍ら、「いばらき大使」「笠間特別観光大使」を務める安達勇人さんが企画した。

　安達さんは、テレビアニメ「王室教師ハイネ」ブルーノ・フォン・グランツライヒの声役をはじめ、2.5次元舞台の出演やラジオ番組のパーソナリティー、国内外でのワンマンライブ開催など多方面で活躍。茨城県桜川市出身であることから地元を拠点に活動し、茨城活性化プロジェクト「ADACHI HOUSE」を立ち上げ、全国・海外に広く茨城県をPRしている。

　この日は、ゲストに音楽家の芳賀俊和さんを招いた。芳賀さんは現在、「TORAfic☆signALL」のボーカルやFMラジオのDJとして活躍している。数多くのアーティストに楽曲を提供する作詞家・作曲家の一面も持ち、サウンドプロデューサーも務める。「変身」「SAMURAI ROCK YOU」など、安達さんの楽曲は全て芳賀さんが書き下ろしているという。

　同イベントは「ADACHI HOUSE」を通して町おこしを目指す「朝活プロジェクト」の一環。安達さんが毎回各界のプロフェッショナルをゲストに迎えて開催するトークセッションイベントの第1回となる。「イベントは大抵昼間や夜に開催されるものが多い。朝の時間をもっと有効に使えたら」という安達さんの発想が基になった。

　「M-Work（エムワーク）」に併設されるカフェ「BYRON BAY COFFEE（バイロンベイコーヒー）」には、10時の開演前から行列ができた。地下1階のイベント会場では、30人ほどのファンが好きなドリンクを片手にテーブルを囲んだ。「『トークテーマがない』ことがイベントのこだわり」と安達さん。「普段も台本通り進めることはあまりない。その場その場で生まれた言葉やみなさんとのやりとりを大事にしたい」と話す。イベントは来場者から集めた質問に対して、安達さんと芳賀さんが自由に回答する形で進んだ。

　音楽や仕事に対する信念、人生の生き方や茨城県への思いなど、話の内容は多岐にわたった。終始アットホームな雰囲気で進行し、2時間にわたるイベントが幕を閉じた。

　イベント終了後、安達さんは「とにかく楽しかった」と笑顔を見せる。「皆さんの目がすごくすてきだったのが印象に残っている。『何か得てやるぞ』という強い意欲が伝わってきた。芳賀さんと２人でできたのも良かった。また今後も継続していきたい」と締めくくった。芳賀さんは「今までは音楽を通して皆さんにメッセージを伝えてきた。今回のイベントでは、音楽だけでは伝わらない部分の補足ができたと思う」と話す。

　今後の展望について、安達さんは「僕たちではなく、全員が主役になるイベントにしたい。今回は寄せてくれた質問をもとに進めたが、今後はこちらから質問する機会を設けたいと思っている。皆さんが知っている場所や人を僕たちに教えてほしい。そして『安達の朝礼』という場が、紹介してもらった人や場所をつなぐきっかけになれば」と話す。