公益財団法人「KAWASAKI KIDS基金」(ひたちなか市阿字ヶ浦町)が現在、ひたちなか市在住の乳幼児から小学生を対象に「チャレンジKIDSコンテスト」を開催している。
「子どもの夢や目標への挑戦を全力で応援したい」「失敗を恐れず、何度も挑戦できる社会を実現し、経済的な理由から夢を諦めることのない世の中になってほしい」との思いから、ひたちなか市の子どもたちを対象に活動資金の援助とチャレンジマインドの表彰を行う同コンテスト。
テーマは「夢」。最優秀賞は「ベストチャレンジKIDS賞」で、受賞者には助成金30万円を贈呈する。「ゴールデンチャレンジKIDS賞」5組(助成金15万円)、「シルバーチャレンジKIDS賞」5組(助成金5万円)、「審査員特別賞」1組(助成金5万円)、一般投票による「ひたちなか市民賞」1組(助成金5万円)、オンライン投票や理事による選出などによる「ニュージェネレーション賞」1組(助成金5万円)。その他「ひたちなか市長賞」や「ひたちなか教育長賞」も用意する。
応募資格は、ひたちなか市内に在住・在籍・在学する乳幼児から小学生であること、応募者本人(子ども)がチャレンジする・しているものであること、最終審査会に出席ができること(1次審査通過の場合)の全てを満たす個人またはグループ。
応募規定はジャンル不問、応募点数制限なし。同コンテストの特色は推薦人を5人(うち1人は教職員)募る必要があるところだ。主催者側の「子どものチャレンジを周囲に知ってもらい、子どもの挑戦を一緒に応援するコミュニティーを作りたい」という思いがある。
主催者である「KAWASAKI KIDS基金」はひたちなか市の公益財団法人であり、同コンテストはひたちなか市やひたちなか市教育委員会から後援を受けている。代表理事の川﨑収厚さんは「子どもたちに安心して応募してもらうためには信頼性が必要不可欠。審査は厳しかったが、ひたちなか市の市長や教育長、保護者や教員からアドバイスを頂きつつクリアできた」と基金設立の経緯を振り返る。
川﨑さんは会社員時代、地元であるひたちなか市にはほとんどいられなかったというが、20年もの間ひたちなか市に寄付をしてきた。長く関わる中で行政の限界や子育て世代のパワーを感じることもあったという。引退を機に「生まれ故郷に貢献したい」という思いを形にしようと動き出した。川﨑さんは「ひたちなか市は子育て世代の支援に力を入れている方ではあるが、未来の活動支援となると対応しきれていないところもあった。今回行政からサポートを受けつつ、行政では手の届かないところをカバーできれば」と話す。
川﨑さんは今後について、「今回を初回に、これから30年続くコンテストにしていきたい。毎年ブラッシュアップを重ねていくつもり。コンテストとはしているが、かしこまらず、楽しくみなさんがチャレンジしていること・したいことをぜひ私たちにも教えてほしい。たくさんの子どもたちからの応募を待っている」と呼びかける。
応募期間は5月5日~7月31日まで。最終審査会は10月22日。那珂湊総合福祉センターふれあい交流館(多目的ホール)で行う予定。