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大洗水族館でネムリブカの赤ちゃん誕生 同館初の繁殖成功

ネムリブカの幼魚(写真提供=アクアワールド茨城県大洗水族館)

ネムリブカの幼魚(写真提供=アクアワールド茨城県大洗水族館)

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 アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町磯浜町)が8月27日、サメの一種「ネムリブカ」の繁殖に成功した。

誕生した「ネムリブカ」の幼魚の体長測定の様子

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 ネムリブカはメジロザメ科のサメの一種。同館広報担当者によると、ネムリブカは太平洋やインド洋のサンゴ礁に分布し、夜行性で昼間は岩かげでじっとしていることが多いことから「眠り」という名前がついたという。背びれと尾びれの先が白くなっているのが特徴で、全長2メートルほどに成長する。サメの飼育種類数日本一を誇る同館では、昨年6月に日本で初めてサメの一種「シロワニ」の繁殖に成功している。

 同担当者によると、ネムリブカは今年4月ごろからメスの腹部が大きくなり始め、5月に初めて胎動を確認したという。

 8月27日未明、展示水槽内で約60センチの幼魚を4匹が産まれた。同館でネムリブカの繁殖に成功したのは初めて。担当飼育員の魚類展示課・濱野恭之さんによるとネムリブカの妊娠が発覚したのは濱野さんがネムリブカの担当になった今年4月のこと。「母ザメのおなかの中で赤ちゃんが無事育ってくれるか、いつ生まれてくるのかドキドキの毎日だった。今回、無事生まれてくれてホッとした半面、これからは自分の手で元気に育てようと気が引き締まる思い」と話す。

 今回、同館では4個体のふ化を確認したが、1個体は誕生時から弱っていたこともあり8月31日に死亡を確認した。広報担当者は「今回は残念な結果となったが、他3匹の飼育により一層の力を入れ、展示に向けて取り組んでいく」と話す。

 現在、ネムリブカの幼魚は、バックヤード備蓄水槽で成長を見守っている。一般公開展示の時期は、幼魚の状態を見て判断していくという。

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