しま模様が特徴の「イタチザメ」の飼育・展示が11月25日、アクアワールド茨城県大洗水族館(大洗町)「サメの海2」水槽(館内3階)で始まった。
同館によると、全長約1メートルのイタチザメは英名で「Tiger Shark(タイガーシャーク)」と呼ばれ、名前の通り、虎のようなしま模様が特徴のサメの一種。生息地は、世界の熱帯~温帯の海で、魚類以外にもウミガメや海鳥なども捕食することで知られ、性格はどう猛とされているが、飼育下では他のサメを避けながら遊泳・摂餌(せつじ)するなど、繊細で神経質な面も見られるという。
同館経営企画課の杉浦里紗さんは「イタチザメの特徴的な模様は成長とともにだんだんと薄くなってしまうが、今回展示した個体はまだ小さいので、鮮やかな模様をご覧いただける」と説明する。
今回、展示を始めたイタチザメは、11月初旬に茨城県沖で地元漁師によって採集され、同館に搬入された個体。バックヤードの水槽で体調や摂餌の状況などを観察し、健康状態の安定が確認できたことから11月25日に「サメの海2」水槽へ移し、展示を始めた。同館でのイタチザメの展示は2015(平成27)年1月以来、約8年ぶりとなる。
杉浦さんは「イタチザメの飼育は難しく、国内の水族館でも展示例が少ないサメの一種。当館ではこれまでのサメ類の飼育に関するさまざまな知見を生かし、イタチザメの安定した長期的な展示を目指して、展示個体の健康管理に取り組んでいく」と話す。
開館時間は9時~17時。12月5日~9日は休館。入館料は、大人=2,000円、小中学生=900円、幼児=300円。