水戸の明利酒類(水戸市元吉田町)が3月13日、日本酒「雨下-uka-」の一般販売を始める。
常務の加藤喬大さんによると、同商品は「雑味が一切ない、最高峰の日本酒を造りたい」「日本酒の価値を高め、ワインやシャンパンのような世界に通じる酒にしたい」という思いから生まれたという。機械で搾る日本酒とは異なり、自然の重力で落ちてくる滴を「丁寧に」集めることで、「雑味のないクリアで凝縮されたうまみが味わえる」という「滴落とし製法」を採用。同製法での日本酒は、同社で年間20~30本程度しか生産できないこともあり、これまで世界大会や鑑評会出品酒のみで採用してきた。
今年は、一般向けに1000本限定で販売。集めた滴は、テイスティングのうえ基準をクリアしたロットだけを商品として販売する。「雨下-uka-」では、兵庫県産山田錦の特等米、仕込み水に那珂川水系を源流とする地下35メートルの深層地下水、明利酒類のオリジナル酵母「M310酵母」を使う。ボトルは、1906(明治39)年創業の「酒井硝子」(大阪市淀川区)の熟練職人によるもので、一滴一滴の滴の形を模した容器を用意する。
加藤さん「お勧め」の飲み方はワイングラスで飲むこと。「ワイングラスでゆっくりと香りを聞き、温度の変化による移り変わりを感じながら、最上のひとときをお楽しみいただけたら」
価格は3万3,000円。予約はメルマガ登録で受け付ける。