ひたちなか海浜鉄道が現在、開業15周年を記念した記念乗車券セットを販売している。
内容は、新設した「高田の鉄橋駅」(1万20円)、「美乃浜学園駅」(1万2,270円)の2駅からの大人・小人それぞれの片道・往復硬券乗車券全区間分をセットにしたもの。台紙は2つ折りで、サイズは縦29.7センチ、横21センチ。那珂湊駅(ひたちなか市釈迦町)と郵送、オンラインで販売している。
同社の吉田千秋社長は、これまでを振り返り、「初めの2年でうまくいけるのでは、と思ったところで東日本大震災、そこからまた積み上げて黒字が見えたところで新型コロナと、正直言って『さんずの川』で石を積んでいるような気持ちになる時もあった」と胸の内を明かす。「今、少しずつインバウンドも含めた観光客も戻りつつある。今年は海浜鉄道の開業15周年でもあり、路線開業110周年のメモリアルイヤーでもある。ここからまた良い方向に向かっていけたら」と前を向く。
記念乗車券は、売れ行きを見ながら順次、ほかの駅のデザインのものも追加していく予定だという。