台湾をテーマにしたまつり「門フェス~もんふぇす・門祭~」が6月30日と7月1日の2日間、「かさま歴史交流館井筒屋」を中心に開かれる。
主催する「笠間のまちと通りのこれからをみんなで考える会(以下、かさまち考)」理事長の沼田雄一郎さんによると、かつて、笠間稲荷神社で行われる「夏越の大祓(茅の輪くぐりの日)」には門前通りが歩行者天国となってにぎわっていたという。コロナ禍や商店会の解散で途絶えてしまった行事を復活させようと門前通り周辺の事業者らで企画した。今年は井筒屋を門前通りのランドマークとして、井筒屋を起点に来訪者に門前通りの散策を勧める。
会場では、台湾の「九ふん(きゅうふん)」を模して「かさま歴史交流館井筒屋」の建物に約100個の台湾ちょうちんを飾るほか、ライトアップを行い稲荷神社への参拝につなげる。
飲食ブースでは、台湾料理を提供する「百香亭(つくば市)」「台灣カフェエンジェルティー」「台湾料理?好」「永泰」(以上、水戸市)、「台湾料理來來來」 (ひたちなか市)をはじめ、茨城県内の飲食店約20店が出店。
占いやマッサージなど約10店もブースを構える。併せて、いばらき大使や笠間特別観光大使を務める声優・俳優・音楽アーティストの安達勇人さんがプロデュースする音楽イベントや、子ども向けのふわふわドームやプロ野球チーム・茨城アストロプラネッツによる「ストラックアウト」などのアトラクションも用意する。
笠間稲荷神社門前通りに「庭カフェKULA」を構える富田將人さんによると、同団体ではコロナ禍前に、井筒屋の外観が千と千尋の神隠しのモデルとなった九ふんと似ていることから、井筒屋を装飾してノスタルジッ クな観光スポットとしてリノベーションする「井筒屋九?化計画」構想があったという。国内外で活動する安達さんに相談したところ、茨城台湾総会を紹介された。台湾総会の関係者との話し合いを重ね、台湾屋台のイメージで「地元の飲食店×台湾屋台」という交流イベントの開催にこぎ着けた。この事業では、台湾地方創生部、タイガーエア、茨城空港も全面協力する。
富田さんは「本格的な台湾料理など、おいしいものをたくさん用意する。家族みんなで楽しめるイベントとなっている」と参加を呼びかける。
かさまち考の沼田さんは「本年はスタートアップイベントとして井筒屋にイベントを集約するが、来年以降は徐々に会場を広げていき、ゆくゆくは門前通り全体を使う、笠間を代表する一大イベントにしていく。期待いただけたら」と意気込む。
開催時間は、6月30日=15時~21時、7月1日=11時~21時。雨天決行。