水戸のゲストハウス「木の家ゲストハウス」（水戸市上水戸）が6月13日、テントサウナサービスの提供を始めた。

テントサウナは本館の庭で利用できる

　2月に開業した同施設。本館にはドミトリールーム、5月にオープンした2号館にはドミトリールームと個室があり、バーベキュー（BBQ）などが楽しめる。庭と大きなリビングがある本館は一棟貸しでも利用できる。オーナーの宮田悠司さんによると、オープンからこれまでに約600人が宿泊し、リピート客も増えているという。宮田さんは「森のような庭や木のぬくもりのある建物による落ち着く雰囲気と、共用部での利用客同士、地域の方とのコミュニケーションを楽しんでもらえている」と話す。

　宮田さんは水戸市出身。昨年の夏に仕事を退職し、その後、約4カ月かけて世界各国へ旅をした。「旅での出会いに恵まれ、自分も『ホーム』を持ちたいと思うようになった。今度は自分が海外の人や旅人を迎えて、恩返しの場にできれば」と開業のきっかけについて話す。その後、地元の空き家を見つけて友人や地域の人の協力も得ながらクラウドファンディングとDIYを行い、設備を整えていった。

　テントサウナは、同施設を楽しめる魅力の一つにするのが狙い。自然豊かで広々とした庭ではこれまでもBBQなどが可能だったが、さらに同施設が旅の経由地ではなく目的地となるための試みだという。

　7月9日には、サウナのお披露目イベントとして「木の家ゲストハウス初めての夏」を開く。日立市を拠点とするサウナ事業「3un」とコラボし、時間無制限でテントサウナが楽しめるほか、指圧マッサージや流しそうめん、BBQなどの企画を用意する。「これまでこのゲストハウスに関わって世話になった人たちにたくさん来てほしい。このイベントを入り口に、知ってもらえる人が増えるとうれしい」とも。

　参加費は、テントサウナ体験（時間無制限）＝2,000円、流しそうめん・BBQ＝各1,000円、指圧マッサージ＝無料。申し込みは専用フォームで受け付ける。