アウトドアイベント「コドモクエスト」が7月2日、静峰ふるさと公園（那珂市静）で開催された。

個性豊かなハンカチが完成した

　県内の児童に向けて自然学習を取り入れたアクティビティーを行う同イベント。地元の豊かな自然や、環境問題に興味を持ってもらおうと同市地域おこし協力隊と県内でイベントを運営する有志団体「いばらきロハスものがたり」が主催する。

　昨年スタートし、今回で4回目の開催。初回と2回目は林道整備の手伝いやネーチャークラフト、3回目は地元で生産された花を販売する「お花屋さんごっこ」を行うなど、地域の特色を生かした体験型のイベントを実施してきた。同団体代表の德永彩香さんは「茨城県の恵まれた自然環境を生かして、子どもたちの中にある想像力や自発性を伸ばしていきたい」と話す。

　今回は県内の親子25組が参加。布に植物をこすりつけて色を出すこすり染めの体験と、たき火台を使った火おこしを行った。

　園内の植物を使ったこすり染めの体験では、オリジナルハンカチを製作。スプーンを使って白いハンカチに葉をこすりつけ、鮮やかな葉脈の模様を映し出した。初めは色が付かず苦戦していた子どもたちも徐々にコツをつかみ、個性豊かなハンカチを完成させた。

　火おこし体験では、ファミリーキャンプインストラクターの小松崎翔太さん指導の下、ミニサイズのたき火台とマッチを使って火おこしに挑戦。園内で拾い集めた小枝を使いながらまきに火をつけ、焼きマシュマロを楽しんだ。

　参加者の一人は「火を使える公園は少ないので子どもたちも喜んでいた。毎回新しい遊びや学びを得ることができるので、次の開催も楽しみにしている」と話していた。

　次回開催は秋ごろを予定している。