若者と茨城との接点を増やすプロジェクトチーム「SETTEN(セッテン)」が7月21日、イバフォルニア・ベース(ひたちなか市阿字ヶ浦町)でイベント「茨城のU30とつながる夏休み2023」を開催した。
若者と茨城の地域プロジェクトや仕事との関係創出に向けて、代表の戸板咲紀さんが2022年春に立ち上げた同イベント。戸板さんはコロナ禍を機に、大学を休学し地元ひたちなかへUターン。それ以来、阿字ヶ浦を中心に「イバフォルニア・プロジェクト」など地域プロジェクトに関わりを持つようになり、その経験から同プロジェクトでは若者が茨城に関心を持ち地域参加へのハードルが下がるよう「わたす(茨城の人を知る)」「つなぐ(茨城の人、地域とつながる)」「ささえる(茨城で実際に動いてみる)」の3つのコンセプトで活動を行う。同イベントはそのうちの「つなぐ」に当たり、昨年夏に続いての開催となった。
当日は、戸板さんによる活動紹介と茨城を拠点に活動を行う5組のゲストによるショートプレゼンの後、交流会を開き、ゲストを含むおよそ40人の参加者で親睦を図った。ゲストとして参加したひたちなか出身の川島飛鳥さんは、数年前からゲストハウス「水戸宿泊交流場」(水戸市柳町)の立ち上げに関わり、昨年夏にUターンして活動を継続。「県内外の若者が大勢集まり、茨城で出会いを生んでいることに意味を感じる。参加者が茨城で活動する同世代のプレーヤーのことを知り、今後も関わりを持ちたいと思うきっかけになれば」と同イベントの意義について話す。
ひたちなか出身で県外へ進学した大学生の田中温さんは「茨城を盛り上げる活動の手伝いをできればという気持ちになった。いろいろな人とコミュニケーションを取れて刺激になっている」と地域活動への興味を示した。今回茨城を初めて訪れたという川西尚仁さんは「以前から地方や教育に関心があって参加した。コミュニティーの温かさがあり、東京との距離も程よいので、将来、地域で活動することになれば(茨城が)拠点の一つになるかも」と話していた。
参加者の交流の様子を見て、戸板さんは「立ち上げから1年の間にさまざまなことに取り組んできて、緩くつながることができるコミュニティーができてきた」と話し、「今後も夏と冬のイベントを継続してつながりを広げながら、SNSでの発信を増やしたり、フリーペーパーを制作したり、さまざまなアウトプットを試していきたい」と意気込みを見せる。
次回は冬ごろに開催予定。